人類が外宇宙に進出して、すでに途方もない年月が経った。 

異空間航法を発見した人類にもはや壁はなく、全宇宙のほぼ半分は植民地化を完了していた。。 

だが、ある程度外宇宙開発計画が安定すると、各星系の権力者たちは宇宙の統合を
もくろんだ。 

本来ならば、それを抑えるはずの政府も、爆発的な領地拡大と人口増加により、その
支配力は無きに等しく、それら権力者たちの軍備増強を見逃してしまう。 

外暦・5879年9月5日

ついに地球から5600万光年かなたに位置するゼーレ連合国が地球政府に対し宣戦
布告。 

独自に開発していた、人型戦闘ユニット・SITOシリーズを戦線に投入。これによって

国力的に圧倒的有利を誇っていた太陽系政府に各戦線で勝利。 

宣戦布告から5年たった外暦5884年には太陽系政府の管理下にある惑星、恒星、

コロニーを8割方支配下に加えた。 

宣戦布告から9年、5888年5月6日、連合軍はついに太陽系内部までこまを進め、
政府軍を追い詰める。 

宣戦布告からちょうど10年目の5889年9月5日、連合軍はついに木星、火星間に
敷かれた政府軍の最終防衛ライン、ロード・オブ・アースを突破。地球に最終勧告を
行う。 

もはや対抗する手段の何もなく、士気も無きに等しい状態になった政府は、同日、連
合軍に降服。

宇宙は連合国の元に統合された・・・ 
 
 
 
 
宇宙に進出していた全人類を巻き込み、全人口の30%が死んだこの戦争は後に、

「セカンドインパクト」

と呼ばれることになる・・・ 
 
 
そして、それから300年後・・・人類はこの「インパクト」をも超える戦争を起こす。

この物語は、その人類が起こした最もおろかな戦争を記した物語である。 
 
 
 
 
 
人類が二度と同じ過ちを繰り返さぬように・・・ 
 
 
 
 
 
「宇宙戦争記エヴァンゲリオン」 
 
 
 
第一章              第39艦隊 
 
 
 
第一話 「悪夢の始まり」 
 
 
 
 
第586期・殖民惑星 ネルフ協和国本国 
 
この地球から離れた星の衛星軌道上に気の遠くなりそうな数の戦艦が浮かんでいる。
その艦隊の中でひときわ目立つ戦艦(恐らく旗艦だろう)の艦橋での会話

「いよいよですね・・・」



兵士が言う。


「ああ、あと2時間だ・・・」


上官らしき人物が答える。


「勝機はあるんでしょうか?」
「いくら馬鹿な上層部だって勝てない戦争はせんよ・・・」


そういってその上官は目の前に広がる宇宙を見た。 




ゼーレ連合国 本国・地球首都・セントラル・オブ・アース 



ジリリリリリ・・・・


目覚まし時計の音が聞こえる。どうやら朝らしい。


「・・・んん・・・ふにゃ?」


ベットの中から手が出てくる。おそらく目覚まし時計の持ち主だろう。


「んん・・・」


その手は目覚ましを止めようと動くが、全てむなしく空を切る。


「どこぉ・・・?」


そのまま目覚ましを探し続け、だんだんとベットからはみ出す。そして・・・


「ふにゃ!?」


ベットから落ちた。


「あいたたた・・・」


ベットから出てきたのは女の子だった。髪は茶色、目の色は緑でかなりの美人だ。


「うう、今何時・・・ってええええ!!!」


彼女の目覚まし時計は『現在時刻・地球標準8時10分』と表示されている。


「やっばーーーーーい!!!あと5分しかないじゃない!!!」


そう叫ぶと、パジャマを一気に脱ぎ捨て、10秒と経たないうちに制服へと着替え、部
屋を出た。どうやら学校に行くらしい。
が、彼女の部屋は二階にある。
階段を駆け下りようとした次の瞬間、足を躓かせ、20段ぐらいある階段を転げ落ちた。


「きゃあああああああ!!!!ふぎゅ!!!」


見事に顔面で着地を決めると、顔を抑えながら立ち上がった。


「・・・・・・・〜〜〜〜〜〜!!!!!」


あまりの痛さに声にならない叫びを上げる。
すると、奥のほうの部屋から笑いながら人が出てきた。


「もう、マナったら。朝から騒々しいわね」
「・・・お、お母さん・・・なんで起こしてくれなかったの!!!」


どうやら彼女の母親らしい。
彼女に瓜二つだ。違うところといえば目の色だけ。ちなみにこの母親は黒い目をして
いる。まぁ、かなりの美人であることには代わりは無いのだが。


「起こしたわよ、ちゃんと。何回起こしても『あと五分・・・』とか『もうちょっと・・・』とか、
ぜんぜん起きないじゃない。」
「うっ・・・」
「ほら、栄養剤。明日はちゃんと食べなさいよ。」


そういいながらいくつかカプセルを渡す。


「ありがと、お母さん。じゃ、いってきまーす!!!」


そういうと彼女はばたばたと音を立てながら玄関に走っていった。


「やっばーい!!今日って確か全校集会があったような気がする・・・」


バッタン!!!


勢いよくドアを開けると彼女はそのまま外に飛び出た。


「急げ急げ急げーーーーーーー!!!」


彼女はそう叫びながら、住宅街を走る。
しばらくすると白いドーム状の建物が見えてきた。


「はあ、はあ、はあ・・・」


全力疾走したせいか苦しそうに肩で息をする。 
ちなみに、朝から準備運動もせずに激しい運動をすると心臓に負担がかかり、心筋塞
などに陥る可能性があるので、皆さんは気をつけよう。 
見たところこの建物には入り口が無い。
360度、どこを見ても壁だけだ。
ところが、彼女がその建物の壁によると壁が水面のように揺れ、そこが開いた。
未来の自動ドアだろう。 


「やぁ、マナちゃん。今日も遅刻かい?」


建物の中から声がする。建物の中に入ると、白い壁になにやら模様が描いてあり、真
ん中に半径1mぐらいの大きさの光る円があり、その近くの受付らしき場所に白髪の
老人が座っている。
この老人がさっきの声の主。
中には誰もいない。この老人が言っている「マナちゃん。」とは、たぶん息を切らして建
物に入ってきた彼女のこと。


「おじいちゃん・・・もう少しで遅刻になっちゃうの・・・急いで準備してくれない・・・?」


息を切らしながら彼女=マナは言う。


「分かっておるよ。もう準備してある。もうそろそろ来るころだと思ってな。」


そういって老人は笑いながらウインクをする。


「ありがとう!!!」


そういってマナは光る円の中に入ると、これから自分がいく場所を口にした。


「SOE連合大学!!!」


そして、光る円がさらに激しく光ると、マナはその場所から消えていた。  





シュンッ!!!


そんな音と共にマナは円の中から出てきた。


「あと5秒!?」


円の周りは前と同じく白い壁。そしてマナはそのまま壁に突っ込むように走り、そのま
まゆれている壁を突き抜け、目の前が真っ暗になった。


ドンッ!!!


「あ痛っ!!!」


そこには見るからに熱血教師な男が立っていた。


「げっ!!!先生!?」


マナは驚きながら飛びのく。


「二日連続で遅刻とは・・・覚悟は出来ているんだろうな?」


男が笑いながら見下ろす。その笑みにマナは恐怖を覚える。


「ち、違いますよ、先生・・・『ピピ・ピピ・ピピ・・・』ほ、ほら、ちょうど今が8時15分で
す・・・ぎりぎりで間に合いました・・・」


途中で鳴り出したマナの腕時計は登校時刻が過ぎたことを示している。


「転送装置があんな近くにあるのに、何でこんなに遅くなるんだ?」


そういいながらその熱血教師はどこから出したのか、竹刀でマナの時計をさす。
さっきの光る円は転送装置だったようだ。
さっきと周りの風景が違う。


「い、いろいろありまして・・・」


マナは必死に言い訳する。


「・・・今日の放課後までに、反省レポート。5000文字以内にまとめること。」
「そ、そんな〜〜〜〜〜」


その残酷な熱血教師の言葉にマナはへなへなと崩れる。


「ま、がんばれよ。」


熱血教師はそういってマナの肩に手を置くと、笑いながらマナがのいるほうに背を向
け、歩いていった。
熱血教師の向かってる方向にはひとつのドアがあった。
色が灰色の「どこで○ドア」見たいな感じだ。
普通にドアがひとつ、ちょこんと立っている。
熱血教師はそのドアの前に行くとそのドアを開き、中に入っていった。


「あーあ・・・今日は間に合ったと思ったんだけどなぁ・・・」


マナは深くため息をつくと、そのドアに向かっていった。


ガチャ


と、マナがそのドアを開く。
ドアの向こうに見えたのは巨大なエスカレーターだった。
マナはドアをくぐる・・・すると、マナの横からロボット特有の電子声が聞こえる。


「今日モ遅刻デスカ?霧島マナサン。」


横にはふわふわと青い球体が浮かんでいた。
中心部にあるその球体の目らしきものがマナを見据えている。


「ま、まぁ・・・いろいろあってね・・・あはははは・・・」


マナは冷や汗を垂らしながらながらその球体に言葉を返す。
するとその球体が黙る。
暫くして返事が返ってきた。


「寝坊・・・デスネ。」
「うっ!!!ロボットなのに勘がいいわね・・・」
「アナタガ作ッタノデショウ。」

どうやら、この球体はマナの作ったロボットのようだ。
よく出来ている。
某ロボットアニメのマスコットに見えないこともないが。


「それより全校集会は?」
「モウ終ワリマシタ。」
「うそっ!!!」
「アイニク、アナタノ作ッタぷろぐらむデハ嘘ハツケマセン。」


皮肉はいえるらしい。


「こ、ここはとりあえず・・・教室に行ったほうがいいわね。」


このままここにいては状況が悪化するとでも予測したのだろうか。
マナはそのままながーーーーーいエスカレーターに乗る。
横を見ると、「二年S組」とか「一年P組」とか書いてある板が不安定に浮いていた。
(三年○組なんかもあったりする。)


「よし、ついたついた。」


そこには「特待生クラス」と書いてある。
マナはエスカレーターを降り、特待生クラスと書いてある板に触れる。
すると、マナの体がだんだんとその板に入っていく。
まるで映画「スターゲ○ト」のように。


「おっはよー!!!!」


板を潜り抜けると、そこにはマナと同い年ぐらいの少年少女たちが30人ぐらいいた。
その中のひとりの少女がマナに返事を返してくる。
目は黒、髪も黒のロングで、マナに負けず劣らず美形である。
ただ、マナが活発な美少女だとしたら、その少女は清楚なお嬢さんといったところだろうか。


「おはようマナ・・・また遅刻?」


その少女は少し笑みを浮かべながらマナに言う。どうやらマナは相当数の遅刻をして
いるらしい。


「マ、マユミ・・・挨拶の次にいきなりそれ?」


マナはちょっとがっかりして言う。


「まったく・・・それで成績悪かったらあなた退学させられてるわよ?」


マユミと呼ばれたその少女はマナに注意する。


「全くその通りだ。」


マユミの言葉のそのすぐあとに教師が教室に入ってくる。
さっきの熱血教師とは違う。
白髪の老教師だ。
今まで騒いでいた生徒たちが一気に席につく。


「今学期に入ってもう56回目だぞ!!!お前は連合大学の生徒としての自覚がたり
ん!!!」 


この教師が言っている「連合大学」というのは連合国立セントラル・オブ・アース中央大学の略である。
この連合大学は連合国最高レベルの学校で、宇宙一入るのが難しいといわれている。
一番低い倍率のときでも50000000000分の一、史上最高の倍率を記録した3年前の倍率は900000000000分の一だった。
しかし、ここに入学できたら、どんな身分の低い者でも一星系の大統領(この時代でもいまだに大統領という地位は変わらない)ぐらいには確実になれる。
しかも在学中は地球に住む権利が与えられ、さらにその家族まで移住を許される。
さらに学費の学校勿論のこと、家族全員の生活費までただになる。
さらに更にマナの通っている特待生クラスになると年間10000Cの奨学金がもらえる。 

《「C」というのはこの時代の金額の単位でクレジットと読む。
ちなみにレートは現在の日本円と比べて1C=約10360円である。
(単純に考えても特待生は年間100000000円は軽くもらっていることになる。)
このCの十分の一の価値の単位がM(ミリオン)、
さらに百分の一がD(ドル)千分の一がY(エン)一万分の一がG(ゴールド)
ちなみにDとYは4000前の価値がそのまま受け継がれたものだというがそこら辺は定かではない。》 


「そ、そこら辺は成績でカバーしますよ・・・」


マナの苦しい言い訳。
しかしその言葉を聞くと老教師は言葉に詰まる。
なぜかというと理由は簡単。
マナがただのはったりではなく、人外に頭がいいのだ。
もはや天才という言葉すら当てはまらないくらいに。
事実、マナの成績はSOE始まって以来の成績を維持している。
並みの教師では彼女が教えるほうになってしまうだろう。


(マナがなにを言っているのかさえも理解できないかもしれないが・・・)


「・・・今度から気をつけるように・・・では出席を取る・・・」


教師はあまり追及せずに話を変えた。
暫くすると出席を取るのが終わった。


「では、今日も各自勉学に励むように」


そういって老教師は教室から出て行った。
とたん、マユミがマナに話しかける。
手には本当にノート並みの厚さのノートパソコンがあった。


「マナ、今日はなんの授業を受けるの?生物?」


マナも自分のノートパソコンを開きながら言った。
そのノートパソコンはマナがスイッチを入れた瞬間、すぐさま起動した。
さすが未来、進歩している。


「オハヨウゴザイマス。マナサン」


ノートパソコンがマナに話しかけてくる。


「おはよう。今日の予定を教えてくれる?」


マナはパソコンに向かってしゃべる。
音声入力はいい。
本気で欲しい。


「イツモ申シテイマスガ、マナサンハ全テノ単位ヲ取得シテイルノデスカラ。
今日ノ予定ハアリマセン。」
「だ、そうよ。今日の予定は何もないわ。マユミは?」
「私も特にあるわけじゃないわね。・・・久しぶりに外でも散歩しない?」
「そうだね・・・行こ行こ♪」

基本的に連合大学は、ふつうの大学と同じく生徒が教授などに授業を受けに行く形式で、決められた数の単位をとれば卒業できる。
大学と違うのは単位をとった数によってA〜Fまでのクラスに分けられて卒業することである。
FクラスでもSOEに入ったこと自体がものすごいことなので、あまりクラスは気にされていないが・・・
ちなみにマユミもものすごい才女であり、すでに連合大学で取れるだけの単位は取ってある。
マナにいたってはほぼ全ての分野にわたって、その道の権威になれるぐらいなのだが。
勿論、この二人は確実にAクラスで卒業できる。
特待生だし。
そういうわけで、この二人は別にもう授業を受ける必要もない。
本来なら学校にこなくてもいいのだが、一応まだ卒業していないのでとりあえず通っている。
そうして二人は学校の中庭に向かった。 




同時刻・冥王星衛星軌道上 


星そのものが資源に乏しかったことと、ラグナロクにおいて連合軍にめちゃくちゃにさ
れ、すでに見放されたこの星の衛星軌道上にいくつかの黒い影が見える。
どうやら人型のロボットのようだ。


「・・・良し。ここの宙域に亜空間網を張った。これで空間圧縮も感知できない」
『分かった。これより第39艦隊を移動させる』
「了解・・・待機する」


通信を切ると同時に、人型のロボットの近くに真っ黒い空間が出来る。
星の光も何も見えない。
その穴はだんだん大きくなり、やがて、冥王星を覆い隠すまでに大きくなったその黒い穴から白い光もれる。
その光はだんだんと広がり、中から見えてきたのは全長100qはあろうかという超巨大戦艦だった。
そのあとから続々と1q級戦艦、そして500m級がうじゃうじゃと現れた。
やがて戦艦の波が止まり、その黒い穴は閉じた。
この艦隊の旗艦であろう、全長100qの戦艦から、艦隊全艦に向けてこの言葉が流れた・・・


「時は満ちた・・・今こそ、外宇宙に光を・・・連合に、われわれの怒りを思い知らせるのだ!!!」
「「「「「「おーーー!!!!!」」」」」」 



こっから先はあとがきです。 
 
???:話の流れがつかめないわね。
作者 :うっ!!!
???:まぁ、今後に期待しましょう・・・
作者 :・・・そうしてください。
では。