惣流アスカ空想計画

第15話 冬期同人誌即売会

今回の緒言:これは夢だ!夢だ夢だ夢だ!夢でござーるぅぅ!

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再び、トウジやケンスケと共にコミケにやってきたシンジ。
だが、あまりの人ごみのせいでシンジは二人とはぐれてしまった。
「おい、向こうに<真性鬼エヴァンゲリロン>の総領・ムスカ・マングレーのコスプレをしている
 女の子がいるってさ!」
「行ってみようぜ!」
駆けていく男たちを見たシンジは…。
“…なんか、アスカに似た名前だな…。”
そう思ったシンジはふと、その女の子を見てみたくなって同じ方向に歩いていった。
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そしてそこには、アスカに瓜二つのピンクの髪の毛の女の子がいた。
「ええっ?アスカ?何やってんの?」
「…あ、多分それ碇屋ギンジだよね?丁度いいから並んでくれる?」
「ち、違うよ!僕は碇屋ギンジじゃなくて碇シンジ!」
「…おい、もしかして本物じゃないのか?」
「そう、僕は本物の碇シンジです!」
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「…ホンモノの(キ)印だよ。どうする?」
「ケーサツかビョーインにレンラクしよう。」
「ソウダナ。トリアエズ、アバレナイヨウニヲサエテヲコー。」
「何するの!?やめてよっ!!僕が何したって言うんだ!!」
シンジは何だか異様な目付きをした老若男女に取り囲まれ、地面に押さえ付けられた。
「誰か!誰か助けて!アスカ!!綾波!!真辺先輩!!!」
シンジは助けを求めながら、意識を失っていった…。
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「……ジ……ンジ……シンジ……シンジ!」
シンジは誰かが自分を呼ぶ声に気付き、はっと目を開けた。
「良かった、シンジ。気が付いたのね。」
シンジを心配そうに覗き込むアスカ…だが、彼女は一見アンナミラーズの店員のようなピンクの
制服を着ていた。さらに、何故か頭にはウサ耳、頭の両側にでっかいサイコロが二つ付いていた。
「…何、その格好?」
「これはうさだヒカル。別名ラヴィアンローズ。」
「嘘だ…君は総領・ムスカ・マングレーだ…僕はまだ悪夢を見ているんだ…。」
シンジはコケッと気絶した。
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今回の結言:良い子のみんなは<真性鬼エヴァンゲリロン>は見ちゃだめだぞ。
      悪い子は見てもいいけど。(見れるものならな。)