碇シンジ幻想計画

第]話 私を修学旅行に連れてって

今回の緒言:♪Fly me to the school trip 

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「どうして修学旅行に行っちゃいけないんですか?」
「戦闘待機だもの。」
「地球の裏側に行くんじゃないのよ!たかが沖縄ぐらい、超音速機を使えばちょっとじゃない!」
「NERVの予算も無限にあるわけじゃないのよ。
 万が一の時を考えたらできるだけ無駄遣いはやめておかないと。」
「ふーん、そう。そっちがそう来るならこっちにも考えがあるわ。」
「ほほう、是非聞かせて貰いたいわね。」
「修学旅行を許可してくれなければ、私達は今後エヴァには乗らないわ!」
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“むぅ…痛いところを突きおって…。”
思わずミサトは沈黙した。あと一押しで陥落といったところだが。
“…あと、ミサトさんにぐうの音も出させない手はないかな?”
そして、シンジは駄目押しの強烈な一手を思いついた。
「…修学旅行を許可してくれない限り、今後ミサトさんには禁酒して貰います。」
「シンジ様の仰せのままに致します。」
ミサト宅の勘定奉行には誰も逆らえなかったようだ。
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そしてやってきた沖縄。
といっても、第三新東京と陽射しや青い空は変わらない。違うのは青い海がある事だ。
過去の太平洋戦争の傷跡を見て廻った後、第壱中の生徒達はビーチサイドのホテルに到着した。
そして、シンジは自分のスーツケースを開けて愕然とした。そこにはミサトの手紙があって…。
〔シンちゃん江。私が気に入った水着を詰めておきました。
 これを着て海辺を歩けば、年上のお姉さま方はシーナちゃんにイチコロよ。
 素敵な思い出を作って愉しんできてね。バイビー。〕
「………………。」
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結局、シンジは砂浜には出ずにゴーヤチャンプルー等の地元料理を食べたりハブvsマングースの
戦いを見たりした。
レイやアスカの作戦が空振りに終わったのは周知の通りである。
シンジ達が修学旅行から帰ってきたその日の夕食時、ミサトは訊いてみた。
「ねね、シンジくん。あのビキニ、着てみた?」
思わず食べていたものを吹き出すアスカ。
「ソッコーで捨てました!!」
ちなみにお土産はペナント(レイ)ちんすこう(アスカ)地ビールセット(シンジ)だった…。
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今回の結言:日産のホーミーに乗って満湖を見に行こう。