碇シンジ幻想計画

第拾九話 戻らない、時間

今回の緒言:ロドリーゴのアランフェス協奏曲第2楽章を聞いてみてください。
      多分驚きます。

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エヴァ参号機は起動実験の最中に使徒に乗っ取られ、暴走して松代実験場を破壊した。
直ちにエヴァ全機が出動し、野辺山付近に陣取った。
実験場にいたミサト、リツコも負傷した。
従って今回はゲンドウがNERV本部から直々に戦闘指揮を執る事になった。
未確認歩行物体は予想されたとおり、参号機だった。
ゲンドウはそれを第13使徒として殲滅するよう命令を出した。
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だが、弐号機、零号機とも参号機に一蹴され、残るは初号機のみとなった。
「シンジ、お前が倒せ。」
「でも、これはエヴァじゃないか!」
「違う。倒すべき目標だ。」
しかし、シンジは躊躇した。
自分と同じ中学生が乗っている筈、下手に戦えばそのコを殺してしまうかもしれない…。
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その思いやりがシンジにピンチを招いた。
初号機は参号機のネック・ハンギングに捕まってしまったのだ。
その映像を見ていた冬月はゲンドウに語り始めた。
「昔、ザ・ハングマンという勧善懲悪現代劇があってね。」
「それがどうした?」
「悪党を罠に掛けて、自供する様を世間に公開してケリが付くのだが…。」
「何か疑問があるのか?」
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「最終シリーズの女ボスは悪党に知られてはいけない自分の顔を毎回晒していたのだ。」
「それに気付かない悪党も悪党だな。」
「眼鏡を掛けただけでクラーク・ケント=スーパーマンだと気付かないアメリカ人よりバカだな。」
「ああ。月野うさぎ=セーラー・ムーンだと気付かない奴等と同じレベルだ。」
「それと、もう一つ面白い事に、次の時間帯に放映されるのは必殺シリーズだったのだ。」
「太陽にほえろ!の次に江戸の風が放映されるのと同じだな。」
なお、言うまでも無いが二人が見ているのは録画映像である。
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今回の結言:「仮面ライダー」の次に「変身忍者嵐」とか