碇シンジ幻想計画

第22話 嬉し恥ずかし、参観日

今回の緒言:♪嬉し恥ずかし、朝帰り、任務に影響御座いません

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「ところで碇。明日の第壱中学校は父兄参観日だそうだな。」
「冬月先生が何故それを知ってるんですか?」
「まあ、いろいろと私にも情報網はあるのだよ。
 で、赤木博士も惣流博士も行くといっていたがお前はどうするんだ?」
「いえ、行く時間は無さそうです。」
「せっかくの息子の晴れ姿だと言うのに。仕方が無い、ユイ君に電話して来て貰うか?」
「ご冗談を。そんな事でいちいち帰国させてしまってはユイの立場が…。」
「だったら、方法は一つしかあるまい?」
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翌日、父兄参観の授業が始まる15分前、第壱中学校の正門にベンツやらBMWやら、
何台もの黒い高級車がやってきた。
すわ、ヤクザの殴りこみか?と思いきや、現われたのはゲンドウ。
他の車に乗っていたのは、ゲンドウ付きのガードだった。
「何やあれ?ヤクザが殴り込みに来よったで!」
トウジの声に生徒達は窓に群がったが。
「…あの人って、シンジのお父さんなんじゃ…?」
「何〜!?」
一斉にシンジの方を見るクラスメート達。
「碇くんのお父さんはNERVの所長だから、警護の人も大勢なのよ。」
レイが理由を説明してくれた。
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そして、ついに教室に姿を現したゲンドウ。
“父さんったら、前もって連絡してくれればいいのに。ミサトさんも黙っていて人が悪いなぁ。”
などと心の中で文句を言いつつも嬉しそうなシンジ。
だが、ミサトの授業を寡黙に眺めるのならまだしも、シンジにいらぬアドバイスを送り続ける
ゲンドウのその姿は正に親バカ。
「はい、ここで結ばれた平和条約は何でしょう?えーと、碇くん、答えてください。」
シンジが答えようとすると…。
「シンジ…ヒントはお前の大好きな食べ物だ。」
静かにしていた教室ゆえ、いくら小声で言ってもバレバレだ。
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「…えーと、バレンタイン条約です。」
「はい、正解です。」
「シンジ、よくやったぞ。」
シンジを思えばの行動はいささかエスカレート気味。
「コホン。えー、父兄の発言はできればご遠慮願います。
 碇さん、ご子息を誉めるのはいい事ですが、どうかお家でお願いします。」
ついにはミサトに怒られてしまうゲンドウ。生徒達の間に思わず笑いが広がった。
「それと、碇くんの大好物はチョコレートだから、女子のみんなは要チェックよ。」
さらにミサトが悪ノリして2−Aは大爆笑に包まれた。
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今回の結言:シンジは女の子にモテモテらしい…。