碇シンジ幻想計画

じゃ〜〜〜〜ん、じゃじゃん！アチョー！
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その１　５歳から続けてきたチェロを手に、シンジはオーケストラの道で身を立てていく事にした。
　　　　そして数年後。チェロ奏者になったシンジに早速インタビューしてみよう。
　　　　貴方が好きな音楽は何ですか？
　　　　世界的な成功を収めてツアーで飛び回る日々を送るシンジ：
　　　　「ベートーベンの交響曲第９番です。」
　　　　国際管弦楽団のオーディションに受かって喜ぶシンジ：
　　　　「やっぱり、パッヘルベルのＫＡＮＯＮかな。」
　　　　アルバイト生活をしながら市民楽団で演奏生活をするシンジ：
　　　　「（チェロを弾きながら）♪おーまーえーはーあーほーかー。」
関西芸人シンジ。
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その２　高校に入ってすぐバンドを結成し、卒業と共にプロの道を目指したシンジ。
　　　　そして数年後。バンドマンになったシンジに早速インタビューしてみよう。
　　　　貴方が好きなアーティストは何ですか？
　　　　カリスマロックスターでアメリカツアー真っ最中のシンジ：
　　　　「ＱＵＥＥＮとフレディ・マーキュリーです。」
　　　　固定ファンがついてメジャーデビューも決定したシンジ：
　　　　「聖飢魔�Uです。」
　　　　あまり見向きもされないインディーズバンドのシンジ：
　　　　「千葉のジャガー。」
一度だけＴＶで見た事がある…ような気がする。
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その３　映像研究会のメンバーとして活動し続けた影響で演劇や映画に興味を持ったシンジは、
　　　　高校卒業と同時にその世界へ飛び込んだ。
　　　　そして数年後。舞台演出家になったシンジに早速インタビューしてみよう。
　　　　貴方のバイブルとも言うべき作品は何ですか？
　　　　海外公演も成功させた天才演出家のシンジ：
　　　　「ウエスト・サイド・ストーリーです。」
　　　　新聞に取り上げられ始めた実力派のシンジ：
　　　　「シェルブールの雨傘かな。」
　　　　人手の足りない小劇団の売れない演出家のシンジ：
　　　　「ジャングル大帝です。」
ライオン・キングの元ネタです。（ディズニーは認めてないけど）
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その４　映像研究会で書き割りを描いたのがきっかけとなり、己の感性が頼りな厳しい画家への世界
　　　　へと進んだシンジ。
　　　　そして数年後。画で生計を立てているシンジに早速インタビューしてみよう。
　　　　貴方にとって芸術とは何ですか？
　　　　世界中に名が知れた大芸術家のシンジ：
　　　　「芸術は爆発だ！！」
　　　　絵画展に入選し、絵描きとしてハクが付き始めたシンジ：
　　　　「僕の場合は芸術じゃなくてゲージツだね。」
　　　　芸術性を持ち合わせていないカン違い画家のシンジ：
　　　　「（和式便器にサインをして）これが芸術だ！」
世界的に高名な芸術家が本当にやったそうです。
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その５　映像研究会の活動でたくさんのアニメや映画を目にしたシンジは、ケンスケやミサトを
　　　　巻き込みつつ漫画家の道を志した。
　　　　そして数年後。漫画で生計を立てているシンジに早速インタビューしてみよう。
　　　　貴方の尊敬する漫画家は誰ですか？
　　　　複数の連載を抱える漫画界の救世主というシンジ：
　　　　「貞本義行さんです。」
　　　　新人賞を獲得して週刊誌に連載決定したシンジ：
　　　　「山下いくとさんやあさりよしとおさんかな。」
　　　　画力がいまひとつな売れないエロ同人漫画家のシンジ：
　　　　「みなみゆうこ。」
実はもう筆を折ってマタギ…いやカタギになってるそうです。
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その６　部活でバスケットボールの楽しさを覚えたシンジは、そのままプロ選手を目指すべく
　　　　スポーツの道を歩んでいく。
　　　　そして数年後。バスケの選手となったシンジに早速インタビューしてみよう。
　　　　貴方の目標とする選手は誰ですか？
　　　　アメリカからスカウトが来て本場でのプレーが決定したシンジ：
　　　　「マジック・ジョンソンやマイケル・ジョーダンです。」
　　　　大学ナンバーワンプレーヤーで実業団からスカウトされたシンジ：
　　　　「田伏勇太さんかな。」
　　　　実力が伴なわないヘッポコ選手のシンジ：
　　　　「桜木花道。」
実はスラムダンクは一度も読んだ事が無い。
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その７　学力が高かったシンジは小説家を目指した。
　　　　そして数年後。小説家となったシンジに早速インタビューしてみよう。
　　　　貴方の好きなジャンルは何ですか？
　　　　自分の書きたいものだけを書く立派な作家先生のシンジ：
　　　　「実はＳＦです。」
　　　　初めての単行本が刷り上った将来有望の若手作家のシンジ：
　　　　「そうですね、やっぱりＳＦかな。」
　　　　ひとりよがりのタチの悪いＳＦ小説家のシンジ：
　　　　「ＳＦだっつってんだろ！」
空想非科学も面白い。
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その８　映像研究会にいたものの、体力が有り余っていたシンジは、地球の平和を守りつつ、さらに
　　　　子供達に夢を与える職業に就く事にしたようだ。
　　　　その名も、悪の組織ゾルゲゲドンと戦うヒーロー・怪傑電攻ブレードマン！
　　　　子供達の応援を背に活躍する様は、なかなかハマっている気もする。
　　　　早速インタビューしてみよう。
　　　　貴方の目標とするヒーローは誰ですか？
　　　　天才シンジ：「超人バロム１です。」
　　　　秀才シンジ：「仮面ライダー・アマゾンかな。」
　　　　バカシンジ：「タケちゃんマン。」
外国の人は北野武ではなくてビートたけしを知ってるのだろうか？
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その９　バスケ部ですっかり体育会系のノリになり、それでいて正義感も強いシンジは
　　　　青年海外協力隊のメンバーとなって海外へ渡った。
　　　　ミサトに送られてきた写真には、電気も水も無い国で支援活動に精を出している真っ黒に
　　　　日焼けしたシンジの姿が写っていた。
　　　　様々な戦いをくぐり抜けてきた彼だからこそ、こなせる仕事なのかもしれない。
　　　　早速インタビューしてみよう。
　　　　貴方が今求めているのは何ですか？
　　　　天才シンジ：「子供達の笑顔です。」
　　　　秀才シンジ：「世界からの協力かな。」
　　　　バカシンジ：「給料。」
ボランティアだっちゅうねん。
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その１０　道徳心の高かったシンジは、新任教師として母校の第壱中学校に赴任する事になった。
　　　　　ワイシャツとネクタイがなかなか様になっているものの、やっぱり中身は変わって
　　　　　いないようで、生徒達の質問攻めにあってしどろもどろになっている。
　　　　　でも、そんな彼だからこそ、いい先生になれそうだ。
　　　　　早速インタビューしてみよう。
　　　　　貴方が目標とする先生は誰ですか？
　　　　　天才シンジ：「やっぱり、恩師のミサト先生です。」
　　　　　秀才シンジ：「金パチ先生かな。」
　　　　　バカシンジ：「ビッグマグナム黒岩先生。」
不良高校生はぶっ殺していいんだ！？
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その１１　シンジは今は大学生として楽しいキャンパス・ライフを過ごしているようだ。
　　　　　早速インタビューしてみよう。
　　　　　貴方が今欲しい物は何ですか？
　　　　　天才シンジ：「可愛い彼女です。」
　　　　　秀才シンジ：「やっぱり、単位かな。」
　　　　　バカシンジ：「金もいらなきゃ名誉もいらぬ、わたしゃも少し背が欲しい。」
吉本芸人シンジ。
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その１２　シンジは惜しくも受験に失敗し、再挑戦に向けてひたすら勉強の浪人生になっていた。
　　　　　早速インタビューしてみよう。
　　　　　貴方が目標としている大学はどこですか？
　　　　　天才シンジ：「新東京大学です。」
　　　　　秀才シンジ：「花寺学院大学かな。」
　　　　　バカシンジ：「ぬらりひょん短期大学。」
'８９に赤本も出ています。別名〈試験に出るぬらりひょん〉
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超人機エヴァンゲリオン

「碇シンジ幻想計画」―――夢見るシンジ

了

あとがき