文明の章

第拾弐話

◆ネルフ公開

5月17日(火曜日)、ネルフの存在が一般に公開された。
使徒の存在とそれに対抗する為のエヴァの存在・・・そして、明かされるセカンドインパクトの真実・・・・作られた真実が公開された。
第壱使徒アダムの研究中に発生した突然の爆発、それは、偶然起こったアダム単体によるインパクトだったと思われる。もし、使徒とアダムが接触していたら、相乗効果でセカンドインパクトとは比べ物にならないエネルギーと成る、それがサードインパクト。
第1次セカンドインパクト調査団は極秘に、アダムの卵を回収し、現在のネルフ本部、当時のゲヒルン本部に運び込む。そして、アダムを狙ってやってくる使徒に対する備えとして、ネルフと第3新東京市が作られた。
詳細は不明ながら、NN兵器ですら殆ど効果が無いATフィールドを待つ使徒に対しては、人類は、唯一、人型汎用決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン、によってのみ対抗できると、
更に、予言書たる死海文書が公開された。無論都合の悪い部分は省かれ、都合の良い様に直した物であるが、
これから、既に最低一度、使徒はこの星を襲っており、ファーストインパクトにより、先史文明は滅びたと思われる。そして、その記述と一致する、第壱使徒アダム、第参使徒サキエルから、第拾七使徒アルミサエルまでは、既にネルフが殲滅している。
だが、謎の第弐使徒の問題や、死海文書に載せられなかった使徒がいる可能性、そして死海文書の全てが発掘されていない可能性なども考慮し、ネルフの存続が決まった。但し、財政難の国連ではなく地球連邦下と成り予算の大半は東京帝国グループが負担し、最終的にはネルフ自体が東京帝国グループに委譲される。もし、心配事が真実となれば、問題点がどうのこうのと言っている場合ではないと、


ネルフ本部の副司令執務室でシンジ、レイ、アスカの3人は、ユイと共にテレビの報道を見ていた。
主に報道されているのは表面的な事が殆どで、シンジも知っている事が殆どである。まあ、発表された物を細かく見ればシンジの知らないことも沢山あるのであろうが、
レイは何を考えているのか分からないが、無表情でテレビ画面を見ていて、シンジは物事の別の視点・・今までの主観ではなく客観から見るとこんな風に見えるんだ、とそれなりに興味深く魅入っている。
そして、アスカは少し複雑な表情であった。
(・・確かに、英雄と称えられる事は嬉しいわよ・・・でも、これは、ネルフにとって不利な事を皆隠してる・・・)
アスカは少し眉間に皺を寄せた。
ネルフにとって不利になりそうなことの大半は機密として隠されている。
作為的に作られた状況で誉められても、素直に喜ぶ事はできない、例えてみれば100点のテストだけ見せて0点のテストを隠して誉められているような状況であるのかもしれない。
ユイはリモコンのボタンを押してテレビを切った。
「さてと、大体公開された内容は分かったかしら?」
3人は頷いた。
「・・・欺瞞ですね」
アスカの言葉にユイは軽く目を伏せた。
「・・ええ、」
「欺瞞?」
「嘘をついて騙すと言う意味よ。」
「都合の良い事だけしか発表しない。都合の悪い事は全て隠す。そして、実体とは異なるイメージを植え付ける・・・嘘をついているのと同じね、」
シンジは余り良く分かっていないようだ。
「ん〜・・・例えば、消防署の方から消火器の点検にやって参りましたとか」
ユイの例えでシンジは納得した。
嘘をついているわけではない、だが、誤った認識を植付ける事を意識した言葉なのだ。それに似ているということだ。
「・・・そうね・・・どうして使徒にはエヴァでしか、対抗できないのだと思う?」
「そんなの、ATフィールドがあるからじゃないの?」
何をそんな事をと言った感じでシンジが返した。
「そう、その通り・・・じゃあ、どうして、人類はエヴァ以外ではATフィールドを使えないのかしら?」
シンジは首を傾げたが、暫く考えていたアスカはその意味が分かったのか驚きで目を丸くした。
「分かった様ね、」
「・・・エヴァは、使徒のコピーって事ですか・・」
今度はシンジが驚きで目を丸くした。
「正解よ。使徒のコピーにインパクトが起きないように手を加え、その分落ちた戦力を、科学の力と操縦者の力で補う兵器、それがエヴァンゲリオンよ。」
コピー・・・それがオーバーテクノロジーを手に入れた方法である。だからこそ、良く分かっていないものを兵器として使っていたのである。
「それでしかATフィールドを持つ使徒を倒す方法は無かったと、自らが生き残るためには例え敵であっても利用する」
「別にその事自体恥ずべき事ではないわ、そうやって人類は繁栄してきたんですから、」
「・・・人類は、個々の生命体としては決して強くは無いわ、まあ、偶に強い人もいるけど、」
「・・・例えばアスカちゃんなら熊くらいなら素手で倒せるんじゃないかしら?」
アスカは苦笑いをする。それなりに倒す自信はある。
「でも、シンジは?」
「そんなの無理だよ」
「そうね、でも、いくらアスカちゃんでもドラゴン相手では勝てないでしょう」
「流石に、無理ですね」
「でも、人類は歴史上ドラゴンを初めとして肉体の能力では圧倒的な差のある物を打ち倒し、支配してきたわ」
「先ず群れる事、集団で個に当る。そして、武器、科学で武装する。」
「シンジだってショットガンくらいあればそれなりに熊とでも戦えるでしょ」
どうかなぁと言った感じで曖昧な笑みを浮かべる。
「最後に他の物を利用するかしら?最も古典的で単純な物だと猟犬ね、別の種も道具として使う・・・それが、人間と言う種なのよ」
「「「・・・・・」」」
「ちょっと暗い話になっちゃったわね・・・ところで、今日時間があるんだけど、食事をした後に一緒に出掛けない?」


職員食堂に向かう途中、シンジは通路の陰からチラッと何かが一瞬蒼いものが覗いたような気がした。
「?」
「どうしたの?」
シンジの様子を不思議がって、左脇にいたレイが尋ねて来た。
「あ、いや、気のせいかな?」
(レイが気付かなかったんだし、気のせいかな?)
通路が交差するところで、先ほど何かが覗いたように思えた通路を見るが、誰もいないし何も無かった。
(やっぱり、気のせいだったみたいだな)


その後4人は職員食堂で昼食を済ませて、ユイの運転で第3新東京市郊外の展望公園までやって来た。
第3新東京市は使徒戦で大きく傷つき今復興が行われている。
新名古屋や新大阪に比べればその規模は小さい、
だが、その被害を受けたのは新しく、更にはそう至った理由に直接参加していたのだ・・・そのせいであろう、シンジ達には生々しく見える。
「・・・随分と・・変わってしまったわね・・・」
そのユイの呟きは二つの意味を含んでいた。
第3新東京市の建設によって、箱根は大きく変わってしまった。
そして、使徒戦によってその第3新東京市も大きく変わってしまった。
「・・・第3新東京市、昔はどんなだったんですか?」
興味があるのかアスカが尋ねる。
「ん?そうね・・・」
ユイは軽く表情を緩めて、昔の箱根に関して、そしてその場で行われた家族の営み等について色々と語り始めた。
3人はその話をじっと黙ってユイの話に聞き入った。
・・・・
・・・・
やがてユイの話が終わると4人は自然に車へと戻った。
「さてと、晩御飯はどうする?」
ふっと、シンジはユイの手料理を食べてみたいと思った。
あの夢に出てきたユイの料理は非常に美味しかった。あれが事実なのかどうかは置いておいて、ユイの・・母の料理を食べたいというのは事実であろう。
「・・・えっと・・母さんに、作ってもらいたいなって・・・その・・」
少し頬を染めながら恥ずかしげに言う。
「二人はそれで良い?」
(・・お母さんの作る料理・・・食べたい・・)
(ユイさんの料理か〜、食べたいわね)
少し考えた後2人共頷いた。
「じゃあ、そうするわね。腕によりをかけて作るから、期待してね」
ユイは車を走らせた。


途中でスーパーに立ち寄り買い物をする。
「あっ、これ、未だ売っているのね」
ユイが棚から手に取ったのはあの夢に出てきたスナック菓子であった。
「あっ・・・」
シンジは驚きから声を漏らした。
「シンジ、どうかしたの?」
「い、いや・・」
「そう、」
ユイはそのスナック菓子を買い物籠に入れた。


ネルフ本部、総司令執務室、
「ネルフの公開か・・・」
「ああ、問題無い」
「・・まあな・・・だが、職員はどう思うかな?」
「・・・問題ない、多少の混乱があろうともじきに収まる。」
「・・・そうだと良いがな、」


赤木研究室、
リツコとマヤがコーヒーを飲みながら、話をしていた。
「・・・ネルフ・・公開されましたね・・・」
「・・・そうね」
公表されている物よりも遥かに多くの事を知るマヤにとっては・・・
「・・・未だ拘っているの?」
「・・・」
マヤは軽く俯いた。
これは騙しているに等しい、ネルフの負の部分を殆ど出していない。
「・・・潔癖症は辛いと前に言ったわね」
「・・・はい」
「・・・結果良ければ、それで良い・・そうは考えられないの?」
「・・・・・でも・・・これは、只、ネルフを・・・」
リツコは溜息をついた。
「・・・これは、レベル6の機密事項なんだけれど・・・」
マヤは顔を上げた。
マヤのレベルは5である。
「・・・」
「・・・」
「・・・使徒は再び来るわ・・・それも、そう遠くない内に」
可能性ではない・・・マヤは驚きで目を見開いた。
「・・・政治的な事も在るけれど・・・ネルフをそのまま存続させる、それも規模を大きくして後顧憂いを無くす。その為には・・・そんなに方法は無いのよ、」
「・・・」
「長々と賛否両論に分かれて論争をしているようでは、話にならない。ネルフにかわる新たな組織を作るとしても、ネルフのエヴァの運用技術や、データ、その他もろもろ、そっくり移さなければ成らない。それでは何も変わらないわね、勿論1から作るなんて馬鹿らし過ぎるわ」
「・・・・」
マヤは軽く溜息をついた。
「・・・分かりました。」
「・・・そう、そろそろ実験の時間よ、行きましょう」
「はい」
二人は研究室を出て実験室に足を向けた。
・・・・
・・・・
途中丁度カヲルと出くわした。
「あら、こんにちは」
「こんにちは」
「こんにちは、」
カヲルは、リツコの顔をじぃ〜っと見つめてきた。
「な、何かついてる?」
「いや・・・別に、何かついているわけじゃないよ。ただ、なにか難しい心の問題を抱えているように感じたからね」
(・・・鋭いわね・・・人の、俗世に染まっていないから純粋に物事を見る事ができるのかしらね?)
「ませているのね・・・まあ良いわ、無駄話をしていると遅れるわよ」
「そうだね」
3人は並んで実験室に向かった。


作戦部長執務室では日向が掃除をしていた。
「いや〜悪いわね〜」
「いえ、葛城さんのためなら、この位」
「ありがとね」
「いえ・・・ところで、ネルフが公開されましたけど、これでネルフって正義の組織として褒め称えられるんでしょうか?」
日向も、ミサトと同じレベル4、色々と陰の部分も知っている。
そして、それが未だ1部であると言うことも、
「・・・どうかしらね、」
「・・・・なんとなく・・・」
「・・・そうね・・・」
ネルフは褒め称えられるような組織ではない、褒め称えられるべきは、チルドレンである。
だが、保安上等の都合で、チルドレンの情報の殆どは伏せられている。
2人ともどこか納得できない部分が在った。
「まっ、気にしたってしょうがないわよ、」
「そうですね」
日向は軽い笑みを浮かべて答えた。


夕方、東京、東京帝国グループ総本社ビル会長室、
耕一は、各マスコミの評価の概要や、サンプル調査の一覧票を見ていた。
「概ね、問題ないかと」
「・・そうだな、関係者の反応は?」
蘭子は別の一覧票を差し出した。
「ふむ・・・」
(・・やはり、戸惑いが一番多いか・・・)
「戸惑う要因は様々ですが、」
「・・そうだな、まあ、これはそう遠くない内に解決されるだろう。」
「それと、これが、退職者の一覧です。」
蘭子はファイルを差し出した。
「・・ふむ、」
ネルフの体制移行に伴う退職者の一覧である。
ネルフ本部の退職者は600名余り、しかし、各支部は軒並み数千人単位である。
「・・・酷いなこれは、」
それらは実質降格になったことや地球連邦や東京帝国グループへの反感から辞めた者、他の組織に引き抜かれた者、元々国際連合や各国家組織等からの出向職員だった事等様々な理由から辞めているのだろうが、それにしても支部の退職者は多い、
「はい、特に第3支部に至っては副司令と技術部長まで辞めています」
「追跡は?」
「してはいますが、何か出て来るかどうかはわかりません。」
「・・・そうか、で、ゼーレに関しては?」
「はい、調査結果ですが・・・」
蘭子は少し残念そうな表情で報告書を差し出した。
思わず溜息が漏れる。
ゼーレと関連が在ると思われた組織・人物・・・・殆どが外れ、関連が無かったとか、切り捨てられたとか、行方が掴めないとか、死亡・・恐らくは殺されているか等である。
組織も、解体して散り散りになっていたり、幹部がその様に成っていたりと・・・
内偵者も相当数が返って来た。
彼らはゼーレの下部組織に潜り込んでいたに過ぎない・・・それらは結局切り離されてしまった。
「・・・量産型エヴァのデータは既に各支部から持ち出されていると思われます。」
ドイツで建造中の伍号機と六号機はこちらが押さえている。
今、他の支部ではエヴァの建造は行われていない。
しかし、ゼーレの計画遂行には複数体のエヴァが必要なはずである。
あんな大きな物を・・・一体どこで、どうやって造るのか・・・
今回の事くらいで計画を諦めるような諦めの良いような奴等ではない。
「・・・・調査は続行しろ」
「はい」
ゼーレ回りは公表されていないが、いずれにせよこれでゼーレの動きは更に取り難くなる筈だ。
・・・どこかの大きな組織がゼーレに手を貸しているのか?
「・・・・・」
耕一はじっと考え始め、蘭子はそっと静かに退室した。


ミサトのマンションのキッチンにユイの鼻歌が響いている。
ユイは手際良く料理を次々に作っている。
一方3人の方は食事前にどうかとは思うが、あのスナック菓子を食べながらリビングでテレビを見て夕飯ができるのを待っている。
どの番組もネルフ関連の特番だけである。
各テレビ局によって、ネルフの様々な事に関して、特に今の今まで非公開だった事に関してそれなりに賛否両論分かれているようである。
まだ、公表されている物の報道だけで精一杯・・・いや、それすら不充分な状態であるので論理だった講評は殆ど無いが、その内に論理が構築されて論争となるのであろう。
しかし、公開された内容は選択されているのだから、最終的には肯定されるに決まっている。
3人はまともな情報も無く、自分の主観、いや感情のみで下した判断を適当な小手先の理論をつけて尤らしく見せているだけの、愚かな評論家達に呆れるかのような視線を向けながら視聴している。
真実を知る者から見れば、立派に見えた評論家達もこんなにも愚かに見えるものなのか、
しかし、そう言う自分達も全てを知っているわけでもないが・・・それよりも少ない情報しか知らないのに・・・
「御飯出来たわよ〜!」
ユイの声が掛かると直ぐにテレビを切って3人は立ち上がった。
食卓には色々と食事が並んでいる。
内容を見てみるとレイの為に、肉や魚を使わない料理が多いようだ。
4人は食卓に付いて食べ始めた。
凄く美味しい・・あの夢の中での味に近い、いや、その物か・・
「美味しいわ」
「うん、本当に美味しいよ」
レイも頷いた。
「ふふ、そう言ってくれると作ったかいがあるわ、」
その後、軽い談笑を交えながら夕食を取った。


夜、第3新東京市、ミサトのマンション、脱衣所、
アスカは風呂に入るために服を脱いでいた。
その時シンジが脱衣所に入ってきた。
「あ・・」
アスカはブラを手に持ったまま固まり、勿論シンジも同様に固まった。
・・・・
・・・・
「ご、ごめん!!」
「きゃああ〜〜〜!!!!エッチバカへんた〜〜い!!!!」
「どぶごっ!」
アスカの踵落としが炸裂しシンジは撃沈した。
「はあ・・はぁ・・・・・・シンジ?」
ピクリとも動かない・・・
「シンジ!」
慌ててシンジの体を揺するが反応は無い。
どうやら、意識を失っているだけのようだが・・
「・・・ご、ごめん・・・」
アスカはシンジを担いでシンジの部屋のベッドまで運んだ。
服を着て、冷凍庫からスノーパックを取り出してタオルを巻いてシンジの部屋に戻る。
シンジの頭の踵落としが炸裂した辺りを冷やす。
椅子に座ってじっとシンジが目を覚ますのを待つ。
どれだけ時間がたったのかは分からないが、漸くシンジは瞼を開いた。
「シンジ!」
喜びからかアスカはシンジの名を叫んだ。
「う・・・あ、アスカ・・」
「「ごめん」」
二人の声が完全に重なった。
「ぷっ」
「はは、つぅ」
「大丈夫?」
「あ、うん、多分・・」
シンジは、頭を押さえながら答えた。


深夜、アスカは自室でベッドの上に寝そべって考え事をしていた。
「・・・アタシ、一体何やってんだろ・・・」
ポツリと呟く、
どうも自分の行動が一定していない・・・我侭な気まぐれ屋と言ってしまえばそれまでかもしれないが、
旅行の時も含め、シンジに対する行動が一定していないのだ。
失敗したが色仕掛けで誘惑した時もあった。
逆に、反射的にかシンジに攻撃をしかけてしまう。
シンジの意識がレイに行っているとイライラする・・それよりも自分の楽しみを優先させた時もあった。
「・・・・アタシにとってシンジってなんなのかなぁ・・・」
前に、シンジが好きなんだと思った・・・恋愛と言う意味で・・・けれども・・・
間違っているとは思わない・・・それを思わせるような行動も多い、しかし、どうも違和感がある。
「・・・・あ〜〜!むしゃくしゃする!」
アスカは頭を掻き毟った。
「もう、考えるの止め!寝る!」
取り敢えず考える事を止めて眠る事にした様だ。

あとがき
ネルフが一般に向けて公開されました。
とは言っても、都合の悪いことは機密として隠し、都合のいいことだけ公開する。
ある意味、騙したに等しいかもしれませんが、状況が状況だけに仕方ないかもしれませんね。
全てを公開してしまえば、事態は混沌としすぎて、次の問題に備える事が出来なくなりますからね。
難しい問題なのかもしれませんが・・・


次回予告
シンジの誕生日である6月6日が近付く、そんな中、ユイがシンジの誕生会を開く事を決定する。
招待される事になった者は、それぞれ、誕生会に向けて順をする。
そして、遂に当日、誕生会が開かれそれぞれ思い思いに楽しむ。
誕生会が終わった後、第3新東京市郊外の墓地に碇親子の姿があった。
この日思いを新たに、一歩進む事になる。
次回 第拾参話 誕生会