リリン

◆第0話

2005年1月、長野県、長野市、東京帝国グループ仮本社ビル、
4歳のシンジが受付に現れた。
「ぼく〜、こんな所で遊んでると、お父さんに怒られちゃうわよ〜」
受付嬢がシンジを優しく叱った。
「済みません。会長に、碇ユイの息子が会いに来たとお伝え下さい。」
受付嬢の表情が変わった。
先ず、4歳くらいの外見とは全く不釣り合いなその言動、そして、人類史上最高の天才であると言われ、先月、人工進化研究所のバイオハザードで亡くなってしまった碇ユイの名が出た事、この子も天才?とも思ったであろう。
受付嬢は直ぐに秘書課に回線を回した。
「はい、碇ユイさんの息子を名乗る方が、会長にお会いしたいと」
『・・碇ユイさんは27歳よ、』
「は、はい、それが、4歳くらいなんですが・・あの、言動などから見る限り凄い天才ではと」
『少し待ってて』
「は、はい」
数分後、20前後に見える長い金髪の美しい女性が迎えに来た。
「光蘭子、主席秘書官です。会長の方もお会いしたいとの事です。」
「宜しくお願いします」
シンジは頭を下げ、蘭子に従った。


会長室、
インテリアなどもしっかりとしたものだが、全世界の経済を掌握する東京帝国グループの総会長の部屋としては余りにも格が低い。いくら経済混乱が続いているとは言え、セカンドインパクトから4年の月日が流れている。会長の人となりがわかる気もする。
「初めまして、私が、東京帝国グループ総会長、皇耕一です。」
ソファーに腰掛けていた耕一は、20代に見え、とても前世紀から経済を支配してきた人物とは思えない。
「碇シンジです。ぜひ、会長にお話ししたい事があってやって来ました。」
「聞こう」
その後、半日近く二人は話していた。
これが、歴史を変える第1歩であるとシンジは、硬くシンジ、耕一を説得しようとした。
耕一の方は、ある程度ゼーレやゲヒルン、そして、先史文明等について調べていたので、暫くして話していることが真実だと分かったが、途中からは単純に知的好奇心のみで聞いていた。しかし、もしシンジが冷静な状態であってもその差は気付かなかったであろうと言うほどのものであった。

あとがき
神威さんの要望により先ずは、掲載します。この後、続きが読みたいと言う方が多ければ、連載化する為に頑張ります。何故、連載化する為に頑張るかと言うと、下書きがまだ中盤までしか出来ていなくて、其処で詰まってるからです。ですから、まだいくらでも変更は利きますので、もっとアスカを活躍させろとか、碇を殺せ(これは拙い)とか、ユイをさっさと復活させろとか要望を出して頂いて結構です。
それで面白い?続きが浮かべば、そう言った話が出てくると思います。