贖罪

◆第4話裏

さてと、あの人入院したけど、逃げようとしたから、罰としてお見舞いはなしね。
面会謝絶の札をかけておきましょうか。
ネルフ司令部の署名入りね。


零号機は改造を、初号機は修復を急がせて、イスラフェルには間に合わせないとね。
私は夏休みの間・・・そうね・・・研究をしておきましょう、
汎用コア、新型合金、第8世代コンピューター・・・・・・研究するものはいくらでもあるわね。
早速司令に電話、
『おお、レイか、何だ?』
「零号機の改造と、初号機の修復を最優先で、第3新東京市の防衛施設、特に支援攻撃施設は後回しでも良いわ」
『うむ、私も同意見だ。エヴァの戦力を再優先で揃えねばならん』
「後、私の家に研究室を作りなさい」
『うむ、分かった手配しておく』
『ところで、今日これから時間が有るのだが、夕食にでも』
「事務を冬月先生に押し付けてないで、自分で片付けてから言うようにしましょうね」
『う、うむ、問題無い』
さて、携帯を切った。
研究室ができるまでは何をしていましょうか?


夏休みの間の研究は実に有意義だったわ。
新合金の研究が比較的良かったわね。出来たのはかなり硬くて強いんだけど、今の所熱に弱いのが欠点ね。これを改善すれば、エヴァの特殊装甲を更に強固なものに出来るわね。
後、汎用コアも理論は既に実験レベルには入ったわね。


数日後、あの人が登校して来たわ。
「レイ」
視線だけ向ける。
「・・何?」
「うむ、おはよう」
「・・おはよ、」
挨拶くらいで・・・満足してない?
この人・・・案外欲無いのかしら?
・・・・
・・・・
さて、今日はアスカちゃん来てるわけだし、とっとと帰りましょう。


「ぬああああんですうってぇええ〜〜〜!!!!」
道を歩いていたら凄い叫び声が聞こえて来たわ。
ん〜、取り敢えず、行って見ましょ。
あら・・・あの人が倒れてるわ、
・・・・
取り敢えず、異常は無い・・・大丈夫ね。
・・・・
・・・・
暫く待ってたら目を覚ました。
「・・・目、覚めた?」
「うむ、問題無い」
「・・そう、良かったわね」
じゃあ、又、会いましょう。
あんまり強がらない方が良い時も有るのよ。


本部に到着したら、会議室に呼ばれた。
「レイ、セカンドチルドレンの惣流アスカラングレーよ」
「宜しく」
軽く頭下げる。
「このアタシが来たからには、もうアンタは用済みよ!」
「・・・」
アスカちゃん・・・挨拶する前に喧嘩を売るって・・・一体誰からどんな教育を受けたの?
「あんな使徒に梃子摺って・・・このアタシなら、」
アスカちゃん・・・あんまりにもおいたが過ぎると、お仕置きよ(怒)
そうこうしている内にあの人が入って来た。
「ああっ〜〜!!!」
「ふんっ」
「ま、まさか、こいつがサード!!?」
「・・そうよ」
ミサトちゃん、嫌そうね。
「何か言いたい事でもあるのか?」
「こんな冴えない奴がアタシと同じチルドレンだなんてしんじらんない!!」
「ぎゃあぎゃあわめくな」
「きいい〜〜〜!!!」
まあ、色々あっけど、何とか終わったわ。
アスカちゃん・・・これはシンジもかなり苦労させられた様ね。
あの人にも味わって貰うべきかしら


イスラフェル初戦、結果は惨敗。
「本日午前11時7分、目標甲の攻撃により弐号機沈黙」
地面に頭からめり込んでいる弐号機の写真が映し出された。
マヤちゃんが説明を続けている。
「同8分、目標乙の攻撃により初号機沈黙」
初号機が海中に逆さになって沈んでいる写真が映し出された。
「午前11時11分をもってネルフは作戦指揮権を断念、国際連合第2方面軍に移行」
NN爆雷投下の映像が流された。
「同15分、新型NN爆雷により目標を攻撃」
「また地図を書き直さなきゃならんな」
冬月先生がぼやく。
焦げた使徒の写真が映し出された。
「これにより目標の構成物質の28%の焼却に成功」
「E計画責任者のコメント」
『無様ね』
「死んでるんですかこれ?」
アスカちゃんがスライドを指差しながら聞いた。
「足止めに過ぎんよ、再度侵攻は時間の問題だな」
「君達の仕事は何かね?」
「エヴァの操縦?」
「使徒の殲滅」
「・・・分かっているなら、もう2度とこんな無様な姿はさらすな」
ユニゾンか・・・どうなるのかしら?
まあ、万が一の時は、私が零号機で殺るけど