お互いの存在がいつまでも幸せであるように・・・

当日、2人の姿は喫茶店にあった。2人とも誰かとどこかに行くという経験がなかったため他に思いつかなかったというのが本音。
「・・・お姉さま、よかったのですか?」
「いいの、ここで。それとも志摩子は他に行きたいとこでも?」
「いえ、ないです。」
志摩子が紅茶とアプリコットのタルト、聖が紅茶とタルト・ショコラを前にしながら確認の会話をした。
「私達、もともと2学年差があるし一緒にいられる時間も期間も他の姉妹に比べて少ないじゃない?会話だってそんなにないし。だからってわけじゃないけど無性にどこかに行きたくなってさ。志摩子、理由っていうか行く意味を気にしてたみただいけどそれじゃダメ?」
「いえ、全然そんなことないです。むしろ・・・嬉しいくらいです。お姉さま」
ほんのり頬を赤くしながら志摩子は言った。そんな様子は聖は目を細めて嬉しそうに見ていた。
「じゃ、せっかくだし。ケーキを食べながら世間話でもしようよ?」
「はい、お姉さま。あのですね。最近、祐巳さんが授業中に・・・」
 
2人は太陽が西にかたむくまで話し続けたという。たまにはこういうのもいいなぁと思いながら。

黄薔薇放送局 番外編

令  「ねぇねぇ由乃、私たちも喫茶店にでも行こうよ」
由乃 「令ちゃんうるさい。今鬼平読んでいるんだから邪魔しないで!」
令  「Σ(゚д゚lll) 由乃は私より鬼平を選ぶっていうの!!」
由乃 「うん」
令  「orz」

   「なら私と出かけましょうか」
令  「お姉さま!」
江利子「薄情な妹にいじめられてかわいそうな令。私が慰めてあげる(よしよし)」
令  「お姉さま〜(泣)」
由乃 「……」
江利子「(ニヤニヤ)」
由乃 「黄薔薇さまのその手にはもう乗りませんから」
江利子「あらそう? かわいい令、もっとかわいがってあげる(ほっぺにキス)」
令  「おおおおおおお姉さま!?」
由乃 「……黄薔薇さま、そんなに死にたいのですか?」
江利子「そういうのは一度でも殺れてから言うものよ、全戦全敗中の由乃ちゃん♪」
二人 「フフフ、フフフフフフフフフッフッフフフフフf……(以降阿鼻叫喚)」