「さて、このお話、一部省略して、シンジがネルフに着いたところから始まりますわ。」
「ミント、誰にしゃべってんの?それに、前言ってた小説って・・・?」
「気のせいですわ。おほほほほほ・・・。」(隠し通せば、最後に作者さんからミ○○―マウ○のきぐるみがもらえますの。)
「ま、いいか。」


第一話「使徒を倒して全員集合!のまき」

「ロボット・・・。」
「違うわ、シンジ君。これが、人類の最終兵器、エヴァンゲリオンよ。」ミサトが力説する。
「これも、父の仕事ですか・・・。」
「そうだ!!」ゲンドウが高いところからシンジを見下ろして言う。
「父さん・・・。」
「フッ・・・。出『司令!!』」
号令をかけようとしたところにマコトの声が邪魔をし、かなり不機嫌に答える。
「どうした!」
「国連から通達です!指揮権をネルフから白い月へと委譲せよとのことです!」
予想外の事態に驚く一同。最初に口をあけたのはミサトだった。「なぜなの!」
答えるようにリツコが言う。「心配ないわ、使徒に対抗できるのは・・・。」
「そうね、EVAだけね。こちらには初号機がまだあるもの。」
一方、司令席ではあの二人が話している。
「碇、これはシナリオには無いぞ。」
「問題ない、どうせ奴らには使徒は倒せん。」
「ああ、そうだな。」(そうであればいいんだがな・・・。)

ちなみに、今の状況は、戦自がN2を落とした後、レイ搭乗の零号機、アスカ搭乗の弐号機、トウジ搭乗の参号機が出撃。三機ともATフィールドが破れず、光のパイルと光線で大破させられた状況である。




「さて、みなさん。」ウォルコット『司令』がエンジェル隊にいつもの調子で言う。
「今回の任務は、いつものロストテクノロジーの回収ではありません。」
「要するに、あのバケモノをぶったおせばいいんだろ?」
「簡単じゃない。」
「だが油断するな。」レスター『作戦部長』が注意を促す。「少なくともやつは強力なシールドを持っているようだからな、生半可な攻撃は効かんぞ。」
「要するに、さっきのロボットがぼろぞうきんになったみたいになりたくなければ、気をつけろということですわね。」
「あ、ああ・・・。そうだな。」ミントの身も蓋もない言葉にタクト『副司令』は多少引いてしまう。
(その前に、そんな言葉どこで覚えたんだ・・・?)
「じゃあ皆さん、幸運を祈ります。」「は〜い♪」




「エンジェル隊、出撃!」「「「お〜っ!!!」」」
5機が射出され、使徒の目前に出る直後、光線がハーベスターを直撃する。ネルフの一同は顔を醜くほころばせるが、その顔はすぐに青ざめる。
「そんな・・・。無傷・・・。」
「ありえないわ・・・。」
「EVAの特殊装甲もやられたっちゅうのに・・・。」





「ヴァニラ〜?生きてる〜?」ランファの問いに発令所からノーマッドがつっこむ。
「ランファさん、ヴァニラさんに失礼ですよ。ハーベスターのシールドは並の攻撃じゃあ破れませんから。」
シールドによって、無傷ですんだハーベスター。仮に傷が付いても、別の力で何とかなるのだが・・・。
「私、攻撃しま〜す!」
「気をつけて・・・って言う必要ないか、どうせ。」
ラッキースターが使徒の前に出る。傍から見れば、無謀な行動だとおもわれるが、次の瞬間信じられない光景を目にする。
「ええ〜いっ!!」発射された高出力長距離ビーム砲はフィールドの中心を貫き、コアをたやすく破壊する。
「おわりました〜っ!ブイッ!!」
それをみて、ランファがつっこむ。「あんた、運よすぎ。」




一人の男・・・いや、少年か?がビルの上に立っている。
「俺の知っている歴史とは違うのか・・・。あんなもんはなかったからな・・・。」
「どうするのだ、主(あるじ)よ。」ふと、誰もいない空間から、少女の声が聞こえる。
「どうするったって・・・。ああっ、めんどくせえ。」そういう声は本当にめんどくさそうだ。
黒いクローク、黒髪黒眼、黒い鞘の刀、どこからどう見ても怪しい姿だ。
「とりあえず、ピースメーカーとほか一同ぶったおす。んで、寝る。そんだけだ。まあ、さっきのを使わせてもらうがな。というと、再び背を向ける。
「ところで、いいたいのだが、主よ。」
「なんだ?」
「昔の主に似てきたな、主よ。」
「ほっとけ。」



三日後、学校。
「それでは、今日から来る転校生を3人紹介する。入って。」チルドレン達が通うクラスの担任が、転校生を教室に入れる。
「碇シンジです。よろしくお願いします。」
(確か、サードね・・・。)(どないなやつかと思うたら、ひ弱なやっちゃのう。)(大した事無さそうだな、これなら次は俺がパイロットだ。)
正体を知る三人がそれぞれ勝手に思う。
「ミント・ブラマンシュですわ。皆さん、よろしくお願いします。」
すぐさま一人が質問する。「あの、その耳・・・。」
「ああ、これですか。本物ですわ。」即答して、耳をぴくぴくさせる。教室はざわめいている。まあ、無理もないが・・・。
「石川涼です。まあ、よろしく。」言った直後、黄色い声が飛びかうが、本人はどこ吹く風といった様子だ。だが、その顔に隠された猛獣のような獰猛な笑みに気づくものは、ミントすらも含めて誰も気が付いていなかった・・・。







ラ「今、重大なことに気づいたわ。」
ミ「何ですの?」
ラ「あんた16歳なのに、何で中二にいるの?」
ミ「簡単なことですわ。年をごまかしたんですの。」
ラ「・・・・・・。」
ノ「そういえば、ヴァニラさんも14歳のはずですねえ・・・。どうしたんでしょうか?ねえ、ヴァニラさん?」
ヴ「・・・います・・・。」
ラ「へ・・・。」
ミ「つまり、いるんですけれど、書かれていないだけですわ。」
フ「そういえば、ミントがヒロインなのかい?」
ミ「残念ながら違いますわ。」
ラ「じゃあ、誰?」
ミ「それが・・・。わかりませんの。」




ノ「え、もうおしまい?」