超人機エヴァンゲリオン

第2部第9話 後書き

 「超人機エヴァンゲリオン2」それでも、続きます。今回、クミが演し物として「もすかう」(「目指せモスクワ」のソラミミ)を提案したのでソラミミの話を少々。
 自分がソラミミというものを知ったのは勿論、森田一義のTV番組「タモリ倶楽部」の1コーナー「空耳アワー」でした。洋楽の歌詞の一部が日本語に聞こえるのでそれに映像をくっつけたら面白いものになった…という事ですが、自分はこれは「聞き込んだら」と「ボキャブラ天国」とが合体したものと思います。
 「ボキャブラ天国」は同じく森田一義のTV番組であったのでご存知の方も多いと思うので説明省略します。では、「聞き込んだら」とは?
 その昔、今やニューミュージック界の大御所となった元アリスの谷村シンジ…ではなくて谷村新司が30年ぐらい前にパーソナリティをやっていたラジオ番組「MBSヤングタウン」金曜日に「思い込んだら」というコーナーがありました。リスナーがハガキで送ってきた「それまで間違って思い込んでいた事象」を紹介していくコーナーでした。
 TVアニメ「巨人の星」の主題歌で「♪思い込んだ〜ら、試練の道を〜」という部分があり、ちょうどその歌詞の部分で主人公・星飛雄馬がグラウンド整備のあの重いローラーを一生懸命引いてるシーンだったので「あの重そうなローラーの名前が「コンダーラ」で、♪重いコンダーラ、と言っているのだと思い込んでいた」というのがコーナーの始まりだったとか。
 そしてある日こんなハガキが読まれました。
 「THE BEATLS」の「Yellow Submarine」の間奏にあるセリフの一部をずっと「おっさんが屁をこきます。」と言ってるものだと思い込んでいました。」
 で、番組内で実際にその曲を聴いてみたら、確かに何となくそう聞こえる事がわかって番組内で谷村新司・ばんばひろふみ(サブ・パーソナリティ)・岩崎良美(アシスタント)らが大爆笑!
 以後、同じように「洋楽の歌詞の一部が日本語のように聞こえる」というネタがどんどん送られて来た結果、「聞き込んだら」という名前でコーナーが分離独立…というより「思い込んだら」のコーナーに取って代わってしまいました。
 で、自分が考え付きながらも結局ハガキを送らなかったネタ。
 その1:「YMO」World Tour’80 Live in LONDON at Hammarsmith odeonの演奏3曲目「MAPS」の歌詞の2番冒頭で「定価1000円!」と言ってるように聞こえる…。
 その2:「QUEEN」の「BACK CHAT」の曲終了直前の歌詞が「頑張れ!頑張れ!西武イェイ!」と聞こえる…。
 (余談その1:ばんばひろふみは当時西武ライオンズの応援ソングを唄っていたそうな。)
 (余談その2:「空耳アワー」でネタにされるアーティストはやはり「QUEEN」が一番多いとか。)
 しかし、自宅の地下にビニ本の図書館を持ってる(らしい?)谷村新司だからして、その「聞き込んだら」もやがて半分は「関東四文字」「関西三文字」等の下ネタになってしまいましたとさ。
 さらに時は流れ、大人気だったボキャ天も予算縮小のせいか芸人のネタ披露会になってしまい、その後ゴールデン枠から11時台に移動して替え唄披露会になった時、司会はなんと谷村新司になっていたのは何の因果か…。
 …気が付いたら、今までの後書きで一番長くなってましたね。(しかも全然関係無い話…。)

 それでは次回予告

 12月31日午後12時0分0秒=1月1日午前0時0分0秒。
 行く年の最後の瞬間は来る年の最初の瞬間。
 大いなる時の流れに比べれば、やれ新年だやれミレニアムだやれ新世紀だと大騒ぎする人間の何と小さな事か。
 そんな、仰行しい話は置いといて、人々は未だ幸せの中にいた。やがて来る危機の事など知らずに…。
 「超人機エヴァンゲリオン2」第10話「始まりと終わりは同じところに」
 オールキャスト総出演!?