リリン〜もう一つの終局〜

◆プロローグ

耕一とルシアの乗る飛行機は、アメリカ西海岸に差し掛かっていた。
「耕一さん、もうすぐ到着しますね」
「ええ・・・ん?」
窓の外を見ると10機ほどの戦闘機がこちらに向かってくる。
「・・・ルシアさん・・・」
「どうしました?」
「・・・すみません。失敗してしまったようです・・・」
ルシアはその言葉で何が起こったのか悟ったようだ。
「・・・そうですか・・・」
耕一は大きく息を吐いた。
「大丈夫ですよ、例え私達がいなくなっても、蘭子さんや榊原さんを始めとして多くの優秀な人材がいます。彼らがレイラやシンジ君を支えて、立派に新しい歴史を築いてくれますよ」
「・・・そうですね・・・そう信じましょう。」
戦闘機からミサイルが発射された。
(・・・かなり・・・いや、極めて厳しいな・・・)
二人が乗る飛行機は、空に散った。

あとがき
耕一とルシアが乗った飛行機が撃墜されたら?という仮定を元に分岐させて書き始めた作品で、今回裏ページで連載中(記念更新期間中に完結します)のものを表でも公開することにしました。(今回は後書きが異なったりしますが、基本的には裏で公開されているものと同じです)
まずは、プロローグと言う事で撃墜のシーンを、第1話と第2話はリリン本編の第20話に当たる話になります。