黄薔薇放送局

第10回

ゲスト:佐藤聖 水野蓉子

令  「ついに新シリーズが始まりました! 黄薔薇放送局の時間です」
由乃 「……」
江利子「……」
令  「由乃もお姉さまもどうしてまたそんなに黙っておられるのですか?
	せっかく新シリーズも始まったのにね。乃梨子ちゃん理由分かる?」
乃梨子「令さまだけが『不遇の黄薔薇』であるはずなのにおいしい場面を持って行ったからでは?」
由乃 「……乃梨子ちゃん、言っていることはともかく言い方に問題があるのではないかしら?」
江利子「由乃ちゃんの言うとおりだわ。 令とセットでまた包み込んであげる必要があるかしら?」
令  「あ、あの……由乃もお姉さまもシナリオ上今回は私が登場しただけですから……
	別に出たくて仕方が無くて取った行動じゃないですしね、ね!(滝汗)」
由乃 「当然でしょ!
	それにしたってもう少し控えめに出るとか、私をその場に残したっていいじゃない!」
令  「控えめにってそんな……」
江利子「そうそう。普段登場できないキャラが登場したときは派手にドジを踏むとか何かかますとか
	そういったお約束をやってもらわないと。
	令、あなたは脇役の悲哀がまだまだ分かっていないわ!」
由乃 「そうよそうよ! 令ちゃんはもっと脇役とはなんたるかを学ぶべきだわ!」
令  「そ、そんな……(オロオロ)」

……
……

聖  「相変わらず江利子は無茶を言う……」
蓉子 「まったくね。 まぁ由乃ちゃん共々、屈折した可愛がり方なのでしょうけど」
乃梨子「令さまには同情するしかありませんね」
聖  「しかしようやく始まったね、このシリーズ」
蓉子 「本当にね。 このままずっと始まらないのかと思ったわ」
乃梨子「一話はともかく、その後がだいぶ展開的に揉めて一話だけさっさと公開する、
	というのがし難くなってだいぶ遅らせた、というのが正直な所のようですけど」
聖  「ふうん。 まぁ、祐巳の選んだ道ってのを綺麗に書いてくれれば文句ないかな」
蓉子 「今後に期待しましょう」
乃梨子「……次回予告も私たちがやってしまって良いのですかね?」

次回予告
聖  「立候補すべきか否か、悩み続ける祐巳」
蓉子 「そんな祐巳ちゃんに不可思議な行動をとるロサ・カニーナ」
乃梨子「訪れる二人きりでの話し合い」
聖  「はたして祐巳の下す決断は……」
三人  「もうひとつの姉妹の形 〜ロサ・カニーナ〜
	第二話 揺れる天秤とそれぞれの思惑 お楽しみに!」


江利子「あら、あなた達来ていたの」
蓉子 「いくら令達が可愛いからってほどほどにしておきなさいよ」
聖  「そうそう」
江利子「あら? 祐巳ちゃんをあれだけ原作でもかわいがっているあなたに言われてもねぇ」
聖  「それもそうか(笑)」
蓉子 「(頭痛い……)」
 あとがきの後書き

 ごきげんよう、皆様。
 マリみてのトップページで近日公開とお知らせしてから本当にずいぶんお待たせしてしまいました。
 もうひとつの姉妹の形で最終回まで皆様の暖かいご声援をいただけたおかげでこの「ロサ・カニーナ編」も執筆しようという意欲をたくさんいただけたことを改めて感謝します。
 祐巳が白薔薇さまになるための避けられない試練がテーマの一つであるこの作品を
「こんなマリみてもありかな」
と、思っていただきながら読んでいただけたら幸いです。
 それではまた最終回の後書きにてお会いできることを祈っております。

追伸
 ロサ・カニーナ編開始を契機にアンケートを実施中です!
 ご協力いただけた方にはもれなく「もうひとつの姉妹の形 八話外伝」を差し上げておりますので、よろしければご協力くださいませ。
 それでは、ごきげんよう。
追記(2004/9/4)
アンケートは本当に多くの方にご協力頂けました。ありがとうございました!