由乃 「1,2,3,4……(ブツブツ)」 由乃の周りになんとも言えぬ不気味なオーラが漂っている 乃梨子「令さま、なんとかしてくださいよ」 令 「……乃梨子ちゃん、私に死ねって言うの?」 乃梨子「そうは言ってませんが…… でもこのままですとどうにも……」 令 「お姉様が来るまで耐えればおそらく解決するわ」 10分経過 由乃 「1,2,3,4…… やっぱり……(ブツブツ)」 令 「(汗)」 20分経過 由乃 「1,2,3,4…… 何度数えても……(ブツブツ)」 乃梨子「なんか、由乃さまの周りだけ暗くなってきてませんか?」 令 「き、気のせいだよ、多分(滝汗) (お姉さま、早く来てくださぁい〜!!)」 30分経過 由乃 「1,2,3,4…… どう数えても……(ブツブツ)」 乃梨子「由乃さまの座っている一角だけ真っ暗ですね」 令 「何も見えない、何も聞こえていないよ、私は……」 乃梨子「(ため息)」 40分経過 由乃 「……やっぱりおかしい。ねぇ、令ちゃん(ゆらり)」 令 「な、何かな由乃?(滝汗)」 由乃 「何度数えても1行しかないの。633行もあるのに」 令 「な、何が……」 由乃 「私のセリフ。……なのに令ちゃんは3行もあるの。どういうことかしら?」 令 「そ、それは作者が勝手に決めたことで私のせいじゃ……」 由乃 「……ねぇ令ちゃん、私に断りもなく何勝手に登場しているの?」 令 「そ、そんなこと言われても(泣)」 由乃 「一度立場をはっきりさせる必要があると思うの。付いてきてもらえる?」 令 「い、いやぁ。地下室はもういやぁ(後ずさるが壁にぶつかる)」 由乃 「乃梨子ちゃん、あとよろしく。あ、あとアレにもよろしく伝えておいて。 『令ちゃんが終わったら次はあなたです。挨拶に行くのでよろしくお願いします』って」 乃梨子「わかりました」 由乃 「それじゃぁお先に。(簀巻きにしたモノを引きずっていく)」 乃梨子「……ふぅ」 ○○○「なにが『ふぅ』なの?」 乃梨子「っっっ!? 黄薔薇さま、驚かせないでください」 江利子「あら、ごめんなさい」 乃梨子「由乃さまが『よろしくお伝え下さい』って言ってましたよ」 江利子「知っているわ。ずっと見てたもの」 乃梨子「……見てたのですか?」 江利子「ええ、今回私がずいぶん登場したでしょ? 由乃ちゃんが楽しいことになるだろうなぁ〜って、ワクワクしながら控え室のモニターで」 乃梨子「……」 江利子「案の定由乃ちゃん爆発していたわよねぇ〜♪」 乃梨子「……後ろから刺されるかもしれませんよ?」 江利子「乃梨子ちゃん、つぼみの妹に刺されるようでは薔薇さまはやっていけないのよ(微笑)」 乃梨子「(リリアンはともかく山百合会に入ったのは間違えだったかも)」 次回予告 乃梨子「カードの隠し場所に悩む祐巳さま」 江利子「最初に隠そうとした場所には先客がいた」 乃梨子「イベント開始まであとわずか。祐巳さまが選んだ場所とは……」 江利子「そしてそのカードを手にするものは……」 二人 「次回、ウァレンティーヌスの贈り物 第四話『白いカード』 お楽しみに!」