天才

◆第2話

神奈川県内の某駅で、特別非常事態宣言発令の為に電車は止まってしまった。
「う〜〜ん止まっちゃったね」
「飛行機が遅れたのが原因だわ」
レイはちょっとむっとしているようだ。
「まあ、ミサトさんが来てくれるだろ」
二人はミサトが迎えに来るまで、駅の前で待っている事にした。
・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・
爆音が響いた。
「サキエルか・・・」
シンジが視線を向けた山の陰からVTOL機とサキエルが姿を表した。
「碇君」
「大丈夫、ATフィールドを使う必要は無いよ、」
その時爆音を鳴らしてミサトの車が滑り込んで来た。
「乗って!」
直ぐに二人は乗り込んんだ。
「飛ばすわよ!!」
二人が乗り込んだ事を確認してミサトはアクセルを全開にした。
「葛城さんですね」
「ミサトで良いわよ、で貴方が碇シンジ君ね」
「はい、、」
「で、貴女が碇レイちゃん?」
後部座席のレイに視線を向けながら尋ねる。
「いえ、」
「へ?」
「綾波レイと通称を設定しています」
「そ、そうなの」
変わった子ねぇ〜といった顔をしている。
「改めて言うと碇シンジ第3支部技術部副部長3佐です。」
「綾波レイ第3支部技術部部長2佐です」
「わ、私より格上なの〜〜〜!!」
ミサトは驚きの声を上げた。


そして、カートレインに乗りジオフロントに出た。
「10年ぶりだね」
「ええ」
「来た事あるの?」
「はい」


ネルフ本部に到着して、今迷っている。
「ミサトさん、迷子は困りますよ」
「い」
図星を突かれた取った顔をしている。
「葛城1尉、目的地はケージ?」
「は、はい!」
「ごめんなさい、そういうつもりで言ったのじゃないの」
「へ?」
ミサトは分からないといった顔をしている。
「綾波、ミサトさんで良いよ」
レイは頷いた。
「ミサトさん、ケージなら道順を知っているわ」
「そ、そう」
そして、ケージに向かう途中でリツコに会った。
「この子達がファーストチルドレンとサードチルドレンね」
レイの選抜はユイの実験前の事である。
「碇シンジです」
「綾波レイです」
「綾波?」
「通称を設定しています」
「そうなの」
リツコもミサトと同じような顔をした。


やがてケージについた。
ケージには初号機と零号機が冷却されていた。
リツコは1歩前に出た。
「人の作り出した究極の兵器汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン。そして、これはその初号機。あっちが零号機。開発は超極秘裏に行われた。」
「流石は母さんの作ったエヴァだな・・・僕がロールアウトした参号機とは随分性能が違うみたいだ」
・・・・
・・・・
「え?シンジ君、今なんて言ったの?」
リツコは汗をかいている。
「え?初号機は母さんが造ったって言いましたけど」
「その後よ」
「僕がロールアウトした参号機とは随分性能が違うみたいだってとこですか?」
「あなた、いったい・・・」
驚きと言うか、何と言うか・・・
「弐号機は綾波がロールアウトしましたよ」
『久しぶりだな』
何時の間にか碇が司令室に立っていた。
「父さん、もう少し子供の事に注意を払おうね」
『出撃』
「10年間も家出した二人を放っとくなんてねぇ」
『説明を受けろ』
「全く、そんなんだから、第3支部には完成したエヴァが2体に、完成直前のエヴァが2体有るんだよ」
『お前達以外には乗れないからだ』
全く会話がかみ合っていない。
「綾波の通称設定も知らなかった見たいだし」
『お前達が乗らなければ世界は滅亡する』
「もっと早く呼べば良いのに、本部に有るエヴァ専用武器はプログナイフだけ、第3支部には近接兵器7種、中距離兵器5種、長距離兵器6種も有ると言うのに」
『乗るなら早くしろ、でなければ帰れ』
「うん、じゃあ乗るよ、ね綾波」
レイは頷いた。
『そうか・・・すまなかったなシンジ、レイ』
「「「「「「「えええ〜〜〜〜!!!!!」」」」」」」
3人以外のその場にいた者全員が叫けび、ケージは驚きの声で満たされた。


発令所、
「冷却完了、ケイジ内全てドッキング位置。」
「両パイロット・・・エントリープラグ内コックピット位置に着きました!」
「了解、エントリープラグ挿入」
「LCL排出開始」
「プラグ固定完了、第一次接続開始!」
「エントリープラグ注水」
「主電源接続、全回路動力伝達、起動スタート、シナプス挿入」
「A−10神経接続異常なし、初期コンタクト全て問題無し。」
「全ハーモニクスクリアー、シンクロ率・・・・・」
マヤが沈黙した。
「どうしたのマヤ?」
「シンクロ率・・・初号機99.77%、零号機99.88%です」
「なんですって!!!」
「ありえないわ!」
「どう言う事よ!?」
「分かりません!しかし、全くエラーはありません!」
『エヴァンゲリオン初号機発進準備!!』
『同じく零号機発進準備』
「あの、勝手に発進準備進めてますけど、良いんですか?」
「ちょっとシンジ君!勝手に何やってんのよ!」
『時間を無駄には出来ませんから』
「だからってねぇ、私は作戦本部長で、貴方は」
『1尉、何か?』
「・・・・・」
ミサトはその一言で沈黙させられた。
『因みに赤木博士の階級は?』
「1佐よ」
『そうですか、』
「エヴァ両機射出口に移動しました。進路オールグリーン!」
『は、発進!』
両機が射出された。
『綾波、地上に出ると同時にATフィールド全開で、前後から叩くよ』
『分かったわ』
「あの子たち・・・何者なの?」
『天才、碇ユイの子供ですよ』
地上に出た。
「最終安全装置を解除しました。」
一番仕事をしているマヤ。
一気に両機は間合いを詰めて同時にコアの前後に拳をぶつけた。
使徒の腹部が消滅して活動を停止した。
「凄い・・・」
誰ともなく、驚きの声が漏れた。


そして戦闘終了後、検査を受けてから総司令執務室を訪れた。
「シンジ君、レイ君、君達の第3支部での活躍を聞いたよ」
「・・良くやった」
「父さん、母さんはやっぱり凄いね」
「ああ」
「いまだに追いつけない」
「当然だ」
どこか得意そうである。
「まあ、置いといて、ここでの僕らの役は?」
「役職ならば、パイロットで作戦課所属を考えていたが、今日から技術部に入ってもらう」
「うん、それで良いね、」
「シンジ君が、技術部部長補佐2佐、レイ君は技術部副部長1佐となる」
「了解」
「父さん、感謝してよね、味方の支部を作ってあげたんだから」
「うむ」
第3支部以外は本部に対して対抗意識を持っているとでも言うのかとにかく反抗的である。


数日後、第3新東京市立第壱中学校、
「今日は転校生を紹介します。」
シンジとレイが入って来た。
「碇シンジです。宜しく御願いします」
「綾波レイです。宜しく」
「碇君に質問!」
「何かな?」
「碇君の好きなタイプは?」
「え、」
シンジはレイを指差した。
「「「「「ええええええ〜〜〜〜〜!!!!」」」」」
「後、どうせ分かる事だから、予め言っておきます。僕達二人は、先日の戦闘の時のロボットのパイロットです。」
「「「「「えええええええええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!」」」」」
「守秘義務に関わる事が多いため、答えられないことが殆どですが、ある理由から、多少の事ならば、答えられます。尚、正確にはロボットではないので、表現が難しいので、名前を教えておきます。名前はエヴァンゲリオンです。」
「二人は窓際の席に座ってください」
二人は席についた。
休み時間、トウジがやってきた。
「鈴原、学校休んで何をしてたの!」
「妹が怪我したんや」
「トウジ、知ってるか?あの二人の転校生、エヴァって言うロボットのパイロットだぜ」
猛烈な敵意の視線を二人に向ける。
(トウジか、)
(・・むっ、)


そして、二人は屋上に呼び出された。
「おら転校生!てめえ調子に乗るんやないで!!おまえらのせいで俺の妹は怪我したんや!!」
「そう、あの女の子、君の妹だったんだ」
当然シンジは気付かなかったがあえて言った。
その一言がトウジの碇に油を注いだ。
「てめえ!!気付いておきながら!!!」
トウジはシンジに全力で殴りかかったがシンジはいとも容易く受け止めた。
「シェルターから出ていたものが悪い!戦場に置いて戦闘民、非戦闘民の区別は無い!」
「それに!もし、君の妹を守るが為にエヴァが故障したらどうするつもりだ?」
「きさまぁああ!!!!」
「愚か者!!!!!」
更にヒートアップしたトウジをシンジは一喝した。
「現時点で使徒に対抗できるのはエヴァだけだ。エヴァが破損すれば大至急修理をしなければならない、しかし、それには莫大な費用が掛かる。君はその費用はどこから出ていると思う?そこでカメラを回している君なら分かるんじゃないか?」
少し気まずそうな顔でケンスケが物陰から出てきた。
「ケンスケ」
「どこかな?」
「国際連合だ、ネルフは国際連合の特務機関だからな」
「ではその財源は分かるか?」
「財源?」
「もしエヴァが大破した場合、その修復費用はおよそ600億ドル、その財源は、アフリカなどの地域での難民避難民に対する費用が主となる。その為に、100万人近い餓死者と、1000万人近い新たな難民、避難民が発生する。この第3新東京市の人口は僅か66万人、その何倍もの人を餓死させる事になるんだよ。」
二人は黙り込む事しか出来なかった。
「目に見える、身近な者、その被害が全てじゃない、見えないところ、知らない場所、遠い場所でも被害は起きるんだよ。」
「今、聞こう、君はまだ僕を殴りたいかい?」
「碇君・・・」
「いや・・ワシが悪かった、許してくれ」
トウジは頭を下げた。
「そうか、じゃあ僕も謝るよ、君の妹さんに怪我させた事と、君の妹さんに気付いていたって嘘言った事」
「は?」
どう言う意味と言った顔をした。
「君の妹さんには気付いていなかった。でも、そんな事は言い訳にならない、だから、あえて嘘をついて、君に裏の事を教えたんだ」
「碇・・・」
「君の妹さんのお見舞いに行っても良いかな?」
笑みを浮かべながら尋ねる。
「ああ、勿論や、来てくれ、そうや、わいは鈴原トウジ、トウジって呼んでくれ」
「じゃあ、僕もシンジで良いよ」
「俺は、相田ケンスケ、ケンスケで良いよ」


その後、病院で鈴原ナツのお見舞いを済ました。
「なあ、シンジ、」
病院の通路を歩きながらケンスケが声をかけた。
「ん?」
「俺もエヴァに乗れないかな?」
シンジとレイは軽く明手あ用名表情をする。
「・・乗ろうとするならば乗れるよ」
「本当か!!」
喜びに満ち溢れている。
「死ぬかもしれないよ」
「構わないさ!」
「でもね、君は何千万人もの人を犠牲にしてまで乗ろうとする覚悟があるかな?それ以前に、エヴァに乗って使徒を倒し人類を救うと言う目的よりも、ただ、エヴァに乗って自由に操りたいと言う風にしか聞こえなかったけど」
「う・・・」
思いっきり図星だった様である。
「エヴァは凄まじい数の犠牲の上に成り立っている兵器だ、格好良いスーパーロボットなんかとは全く違うんだよ、当然、正当な理由があってその上で十分戦闘に出せる能力が無ければ、乗せる事なんか絶対に出来ない。」
「ケンスケ、バカな考えは止めとけや」
「トウジ、ケンスケ、でもね、君達には本当にその意味を考えて欲しいんだ」
「どう言うことや?」
「エヴァパイロットは全員子供で、適格者はチルドレンと呼ばれている。綾波がファーストチルドレン、僕がサードチルドレン。そして、適格者には候補がいる。そして、その候補は第3新東京市立第壱中学校の2−Aに集められている」
「「何〜!!」」
「そして、現時点での候補者第1位はトウジ、第2位がケンスケなんだ」
「「な」」
「だからこそ本気で考えて欲しい、僕達が戦闘で死亡すれば君達がほぼ自動的に選ばれる。エヴァに乗り、使徒と戦う。それがどう言う意味なのか・・・それを考えて貰うために、守秘義務のあること、それこそ幹部クラスでも知らない事まで教えたんだ」
「なんだよ?それって、」
「君達が候補生だって事だよ、当然人に言ってしまったら身の安全は保障できない。チルドレンは3人、候補生も30名に満たない、その候補生の上位の人間がどれだけ研究価値、政治的価値があるか・・・二人を狙う組織だけでも100じゃ利かなくなるだろうけどね、」
二人は考え始めた。


ネルフ本部、綾波研究室、
シンジとレイの二人の研究室で、新しい為リツコの研究室よりも設備がいい。
今、新兵器の設計をしていた。
サハクィエルや、ゼルエル、アラエルと戦うための兵器を、
「碇君、これ見て」
シンジはモニターを覗き込んだ。
「いけそうだね」
レイは軽く笑みを浮かべて頷いた。


数日後、シャムシェルが襲来した。


そんな中シェルター、
「なあトウジ、外出てみないか?」
「何バカな事ゆうてんねん」
「後学の為だよ、乗ることになるかもしれないエヴァ、見ておいて損は無いよ」
「お前シンジのゆうたこと考えてなかったんか?」
「考えたさ、考えた上での結論だ。」
「そか・・・」
その後、ケンスケは何とかトウジを説得して外に出た。
既にシャムシェルと初号機零号機が対峙していた。
「おお〜!!エヴァンゲリオンだ!!」
「あれが使徒かいな・・・」
初号機が鞭を掻い潜りながら、懐に飛び込み、零号機が後ろから使徒を押さえ込み、初号機がプログナイフでコアを突き刺した。
「おお〜〜!!!やった〜〜!!!!」
ケンスケがはしゃぎ回っていると初号機がこっちに向かって歩いて来た。
「なんや?」
初号機は手を広げ二人を掴んだ。
「うわあ〜〜!!!」
「はなせ!はなせ!」
初号機はそのまま帰還した。


ネルフ本部内某所、
トウジとケンスケは椅子に手錠で繋がれている。
「うう〜〜」
「ケンスケのバカが」
「なんだよトウジだって」
シンジが入って来た。
「さて、君達二人のした事の罪は分かっているよね、」
トウジは俯いた。
「罪って、戦場は離れていたぜ」
「避難命令は関東地方と東海地方に発令されていた。その意味が分かるかな?」
「・・・・関東から東海まで全てが戦場・・・て言いたいんだろ」
「そう、そして、これから君達二人を取り調べるのは、ネルフ最強のマッドサイエンティスト、赤木リツコ博士。人体実験、人体クローン、人体改造、何かの前例がある」
「「なに!!」」
「無論、実験体を処分した事もある、まあ幸運を祈ってくれ」
「シンジ!俺達は友達じゃなかったのか!」
「友人1人の命で1億の命が救われるならそれもいい、だが、今回は友人と言う事で、命は奪わないように御願いしておいた。それで満足して欲しい」
ケンスケも俯いた。
シンジは去り、暫くしてリツコが入って来た。
「私はネルフ本部技術部長の赤木リツコよ、」
二人の顔が真っ青になった。
「・・どうかしたの?」
声が冷たい・・二人は勢い良く首を振った。
「そう・・・さて、如何して欲しいのかしら?シンジ君に命に関わる事はしちゃ駄目って言われてるけど」
二人は震えている。
「これから貴方達を連行します。拒否権は有りません」


二人は護送車に入れられて空港に連れて行かれた。
そして、ネルフ本部付属空港から、飛行機で離陸した。
「ああ〜日本よさよなら〜」
「委員長!」
わざわざ二人にはパスポートが渡されていた。


そして、2人はネルフ第3支部に到着した。
会議室のようである。
二人の手錠が外され、アスカが入って来た。
「アタシは、惣流アスカツェッペリン、ネルフ第3支部作戦部所属で、今回あんた達二人は私の管轄に入ったのよ」
「ワイらをどうする気や?」
「ふふふ、あんた達、シンジの友達なんですってね」
「そうや・・・ちょっと前までな・・・」
「は?」
「ははは、俺達は捨てられたんだよ」
二人はやけに成っている様である。
「良くわかんないやつらね、ま良いわ、着いて来なさいフォースにフィフス」
「俺たちのことか?」
「そうよ、フィフス」
「フォースとかフィフスって何の事や?」
「まだ分かんないの?ほんと日本のガキってバカよね」
「ガキってお前も似たようなもんやろ」
「ふ〜ん、じゃあ、あんた大学どこ出たの?」
「「は?」」
「アタシとシンジは既に修士号を持っているわよ、レイは博士だけど」
「「何〜〜!!」」
「分かった?中学生諸君」


そして、ケージ、
「この赤いエヴァが弐号機、そして、あの黒いのが参号機フォースのエヴァ、白いのが四号機フィフスのエヴァよ」
「・・・・俺達エヴァパイロットになったの?」
「そうよ、くふふ」
突然笑い出した。
「何がおかしいんや?」
「あんた達に与えられた罰教えてあげましょうか?」
「何だよ」
「アタシ今週中に弐号機連れて本部に向かうのよ」
「それが?」
「で、そうすると、ヨーロッパに稼動するエヴァが一体もいなく成っちゃうのよ」
「で?」
「まだ分かんないの?全くバカね、あんた達二人でヨーロッパを守ってもらうのよ」
「「ふ〜ん・・・・何ぃ!!!」」
「がんばってね、第3支部の迎撃能力は本部の100分の1以下だから」
「「・・・・」」
シンジとレイはどうせドイツに使徒は来ないんだからと、迎撃用の予算をすべてエヴァに注ぎ込んだのだ。
「じゃ、あたしもう行くから、後宜しく」
ドイツ語で職員に何かを言うアスカ、
ドイツ語で返事をする職員、
「俺達・・・・大丈夫かな?」
「さあ・・・」


第3新東京市立第壱中学校、2−A、
ヒカリがトウジを探してきょろきょろとしている。。
「委員長、トウジを探してるの?」
「あ・・・うん」
「トウジとケンスケはドイツにいるよ」
「へ?」
「この前、シェルターを抜け出した2人は今、ドイツで服役中なんだ。」
「碇君、それ詳しく教えて!」
「これ航空券、ドイツに行って来ると良いよ」
シンジはヒカリに航空券を渡した。
その後、ヒカリは海外旅行の手続き申請を行った。


マンション、
シンジとレイは、テレビ電話でアスカと通信を取っていた。
『そっちはどう?』
「ホント暑いよ、涼しいドイツが羨ましいよ」
『まあ、もう直ぐ私もそっちに着くわよ』
「弐号機は?」
『海上戦闘に備えてマリーン装備よ』
「うん、それが正解。」
「アスカ、10年間アスカに黙ってた事、アスカが日本に来たら話すよ」
『な、何よ?』
「秘密、でもね、気をつけて、第六使徒ガギエルが太平洋艦隊を襲撃するから」
『な、何ですって!』
「こっちも明日あたり、第伍使徒ラミエルが現れる。ラミエルは正八面体で、強力なATフィールドと加粒子砲を備えている」
『・・・・日本につくまでに話す内容を考えろって?』
「そう」
「アスカ、当日、艦隊に迎えに行くわ」
『そう・・・』


そして翌日、ラミエルが現れた。