良い機会?
何度か相談を受けたこともあるのでよい機会に。
ホームページを開設したりしてはじめてウィルスが来ると
「ひょっとして自分に向けて誰かがウィルスをねらい打ちしてる!?」
と思ってしまう方が多いようです。
はっきり言ってその可能性はかなり低いです。
その昔
といってもそこまで古い話ではありません。せいぜい10年くらい前の話です。
確かにそのころはウィルス配布サイトなんてのもざらにありましたし、いけ好かない相手に向かってウィルスメールを送り込むなんてのもあるにはありました。もっとも裏通りの攻防という感じで、怪しげなサイトにかようでもなく好きなサイト様を訪問するくらいでは縁のない話でした。
もちろんまったくウィルスと無縁というわけではないですが、日本のインターネット利用者全体から考えれば遠い世界の話だったといっても良いかもしれません。
今は
常時接続が当たり前になり、ウィルスに感染したパソコン自身がウィルス配布元になってしまうことが常態化しました。
ウィルス制作者のねらいが
「感染したパソコンに壊滅的なダメージを与える」
というものから
「より数多くのパソコンにとにかく感染させる」
というものに変化したこともあり、嬉しくも何ともありませんが遠い世界の話からごく身近な存在になってしまったわけです。
結局
ウィルスがほかのパソコンにも感染させようとするときの手段として
「Webファイルに記載されているメールアドレスに自分自身を送りつける」
「Outlook Express等のメールソフトのアドレス帳を読み込んで送りつける」
「ランダムなアドレスに手当たり次第に送りつける」
というようなものがあります。(もっといろいろありますが)
上述したようにウィルスが蔓延しているなか、ホームページにメールアドレスを掲載するという行為はまったく掲載していない人に比べてリスクがきわめて高くなってしまうわけです。
確かに
「別に自分に意図的にウィルスを送りつけてくる奴の可能性が減る訳じゃないのでは?」
ごもっとも。1000人に1人くらいそういう方がいらっしゃるかもしれません。ですが一通ウィルスメールが届いたとしてそれが意図的であるか否かはもう自明かと思われます。
そこら中にうごめいている感染パソコンが手当たり次第に送りつける数とわざわざ(準備中はウィルス対策ソフトを無効にしないといけませんしほんとうにわざわざです)自分のためにウィルスファイルを用意してそれを送りつける数とではどちらが多いのかは……
長くなりましたが
そんなに心配することはないよってことで。
どうしても不安なら、故意か感染パソコンによる自動的に送信されたものかはある程度は見分けが付くのでお近くの詳しそうな人に相談してみるのも良いかと。
そのときはくれぐれも届いたウィルスファイルを削除されないように。
ファイル削除済みで
「これってやっぱり意図的だよね! そうだよね! どうしよう!?」
といわれてもなんともしようがありませんので(苦笑)