自称古参ファンの憂鬱
「アニメ化か……('A`)」
「人が増えるだろうな……orz」
ある作品がアニメ化や超大手ニュースサイトなどで取り上げられ一気に有名になっていくとき、既存のファンサイト・匿名掲示板などで上述のような愚痴とも言える書き込みを見かけることがあります。
まぁ匿名掲示板ならこのあとに
「古参気取りが偉そうにしてんじゃねー」
みたいなツッコミも入って適当に流れていくわけですが、彼らは別に古参気取りで言っているだけではない(無論、そういう考えで書いている人間もいると思う。何しろわざわざ大勢の見ている前で書かないと気が済まないくらいなのだから)と思うのです。
ジャンルに与える影響
何が影響の原因だったとしてもとにかくいったん名が広く知られてしまったその作品には人が群がるようになります。それこそ次のコミケではその作品の本がわんさか並ぶように。
そうして人が集まり出すとどうしてもいさかいなども起こり始めます。
「あんな作品のどこがいいんだか……」
「糞作品信者が」
等々とまぁ挙げればきりがないでしょう。
つまり元々好きな人たちだけが集まってひっそりやっていたファンサイト等に好きでもない人間まで集まってくるのです。
このため、既存のファンサイトなどの活動は低下・時には閉鎖の方向にまで進む所まで現れます。
とはいえ、人がたくさん流入してくる時期において元々のファン層というのは数的には多くないのでその人口激増とも言える波の中ではあまり影響があるようには見えません。その時点では
問題はアニメ化等が終了したあとです。
そうなると嫌な言葉で言えば「にわか」ファンであった人たちは引き潮のごとく一気に引いていきます。
そうなるとどうなるか?
元々のファンの数は確実に減っている上、有名になった時点でファンになった人の多くが抜けていく。
つまり、有名になる以前よりも寂れてしまった作品コミュニティの姿が残るのみ、となるわけです。
たとえるなら
メッセで話したときのネタをそのまま流用しますがこんな感じでしょうか。
・もともと小さくも穏やかな生活を営んでいた村があった。
・金鉱が発見された!
・村に人が押し寄せてきた
・今までいなかったような乱暴な人達も現れるようになり、そういう雰囲気を嫌って引っ越す村人が現れる(人口的には影響がない。激増中)
・金鉱枯渇!
・一斉に人が引きあげ始め、村から街に発展しかけていたため空き家が非常に目立ち出す。
・その寂れぶりを見るに堪えかねてさらに人が引っ越しだす。
・ゴーストタウン化は目前('A`)
たとえ話だけあって
最後のゴーストタウン化まで進んでしまうことはさすがになかなか見あたりませんが、それに近い事態に陥ったジャンルなどはいくつか見てきました。
マリみてはそうならないと良いのですが(人の流入・流出自体は既に明らかに流出傾向だがある程度落ち着いたところで止まってくれると嬉しいな、と。個人的にはマリみてSSリンクを全作品追いつくことができたあの頃ぐらいの勢いが残ってくれれば……)
あ、もちろん
ここには書きませんでしたが、時の流れによる自然減(特にアニメ原作)はあります。間違いなく。
ただ、それ以上に上の流れに沿っていることが多いよな、と思っているだけで。